2/29/2012

Air Tycoon / Winter Purple

air-tycoon-winter-purple.jpg
Joe GarciaによるAir Tycoonのファースト。
知名度はかなり低いためあまり情報が集まらず、かなり匿名性の高いユニットのイメージで聞いています。
サウンドは所謂チルウェイヴの類いですが、その中でも音のメリハリが弱く、かな〜りゆる〜くチルチルとしてます。
ただ何か揺さぶられるような何かがあるので、是非聞いてみて頂きたいと思います。
といってもAmazonでは買えないので、レコード屋さんですかね。
簡単に作れそうなインディー感溢れると感じる一方で、細かい音に妙な仕込みがしてある感じがして、なんだか気になるのです。
Air Tycoon - Soder

2/27/2012

Hawaaii / Flower

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=frrXi4jBZaI&w=560&h=315]
韓流ブームですが、韓国のマニアックな部分は意外とメディアには拾われていないかと思います。
そんなインディーシーンで活躍するのがこのデュオHawaaii。
ハワイ? 読み方もわかりませんが、デュオという情報だけ。
聞いてると韓国語の特異な語感とアコースティック音のミスマッチがツボにはまります。
売れ線の普段聞く韓国語の音楽はダンス系ポップですからね、なんか新鮮です。

Aspidistrafly / I Hold a Wish for You


名古屋のレコード屋で見つけた一枚。
シンガポールの男女デュオAspidistrafly。
幻想的でアコースティックなサウンド。
シンガポールの音楽シーンというのをまったく知らないが、とくにアジアンな雰囲気はないものの、単なるフォークではなく異国情緒を感じさせる節がある。
単なるカフェ音楽でもなく、フィールドレコーディングのような要素もあり、アンビエントって感じもする。
いずれにせよ、顔も分からないし、どうやってこの音を再現するのか気になるので、ライブを見てみたいユニットです。
部屋でかけているとものすごい浮遊感があります。
この次の作品はパッケージが横長サイズというイレギュラーなもので、レコード屋では皆目が行ってしまうのではないでしょうか。
装丁は非常に美しいです。
aspidistrafly - Moonlight Shadow

The Caretaker / An Empty Bliss Beyond This World


「管理人」ことThe Caretaker。
この人の経歴等は面白いですが、他のサイト等に譲ります。
内容は単純な言葉を使えばローファイなのですが、20世紀前半の映画や場末のスナックで、どこからともなく流れてくるような哀愁漂うクラシックジャズのレコードを、1世紀後の今どこからともなく発掘して再生しているような、そんな音楽です。
ほぼ全曲に亘って表層に流れる古ーいアナログレコードの溝のノイズは、本当にこのThe Caretaker本人が所有していた当時のレコードなのかも、という妄想を膨らませてくれるほどです。
リバイバルと云われるジャンルはありますが、またこれは全く違って、再現はではなく贋作をつくるような、せっかく作った音を実に変態的に崩してリアリティーを出して完成させるという異様な制作スタイルになると思います。
私個人は、戸張大輔やこのThe Caretaker等を聞くとどうも古代の音楽のような感じがして、廃墟や遺跡を見るときのような快感を覚えるのです。
The Caretaker / Camaraderie at arms length
The Caretaker - An Empty Bliss Beyond This World

1/18/2012

奥田民生と前野健太

ビビアン・スーがふと恋しくなり、YouTubeでブラビの「タイミング」を聴いてたら、関連の動画に奥田民生のカバーが出てきた。
聴いてみれば、ブラビの「タイミング」の民生カバーである。
ひとり股旅のライブ映像っぽい。
最初歌い出しで観客が「え?」という反応で笑っているが、真剣に歌う民生にだんだんとそれらの声は消されて行く。
これを見て、前野健太が名曲「ファックミー」を(おそらく)初披露したときの映像を思い出した。
同様に「ファックミー」という極端な歌詞に笑う観客。
冷たい眼をして歌い放ち続けるマエケン。
しつこく笑う者もいるが、唄で説き伏せるように全身全霊で歌うマエケン。
やがて皆聞き入る。
なんのことはないが、思い出したので貼ってみました。
ネタっぽくもある部分と、シリアスな部分、そしてこの笑いを想定している冷徹さ。
前野健太さんの特徴をうまく出した映像だな、と思います。
前野健太 / ファックミー
前野健太『FUCK ME』
奥田民生 / タイミング
タイミング ブラックビスケッツ カバー 奥田民生

1/17/2012

Stephen Malkmus And The Jicks / Stick Figures in Love


相変わらずヘロヘロな感じだけど、Pavement〜ソロ開始時代より生き生きしてるように感じる。
この曲が収録されているアルバム「Mirror Traffic」のプロデュースはあのBeckです。
元祖ローファイ同志が再タッグ!なんて言われそうだけど、しかしながら、再浮上してくるまでの間に巻き起こったフリーフォークブームの影響はあまり感じられず、ゴーイングマイウェイな素振りに好感が持てました。
この曲にあるようなキラキラしたヨボヨボギターがやはり売りでしょうか。
もう20年選手以上なんですね、信じられない。
そういえばPavementって再結成してたな。
Stephen Malkmus And The Jicks-Stick Figures in Love

琴桃川凛メイキングラブ / 愛して欲しい

最近めっきり名前を聞かなくなってしまった連続射殺魔の琴桃川凛さん。
B級アニソンのようなメロディーにだんだんとねっとりしたボーカルとまさに80sな演奏が乗っかる。
何が良いって、名前とジャケのまんまの曲なのが良い。
琴桃川凛 愛して欲しい (sound only)

1/16/2012

The Field / Looping State Of Mind


タイトルがまさに、という感じのAxel Willnerによる話題の第三作。
ジャケットは相変わらず素っ気ない。
これでもかというくらいミニマルですが、前作より圧倒的にポップかつ味付けが面白くなり、一気に商業ベースに乗った感があります(いい意味で)。
ただの無機質なループじゃん、という人は何度もヘッドフォンで聴いてみると、胎児の蠢きのような神秘的で上品なオカズ音がたくさん乗っかっていて、有機的なサウンドだと気づくでしょう。

1/09/2012

ventla / miken

SoundCloud等で話題のventla。
宅録ド真ん中のトクマルシューゴ、あるいは宅録に飽きた戸張大輔。
何枚ものアルバムを無償にて配布している現代的なディストリビューションを導入。
まさに「音楽では食って行けない時代」に生まれた、方法論ももちろんその楽曲も現代風の音楽家である。
miken by ventla
またご当人の別ブログ「ピタTブログ」が下記のリンク先にある。
その内容とは、なかなか評価が追いつかない90sのJ-POPのあまり日の当たらない部分に関して。
まさに個人的にツボな所を突かれて、何か必然性を感じた。
ventla氏の芸術感覚自体は特に90年代オンリーではないと思うが、少なからず時代錯誤のイカれた感覚がもつオルタナティブさは共通している。
http://pita-tee.blogspot.com/
にしてもこのブログ更新力から、細かいアートワーク、ウェブサイト管理まで、いったい何をしている人なのだろうとめちゃくちゃ考えてしまう。

12/30/2011

私的2011年の音楽作品番付

私的に勝手にランクつけました。
毎年恒例のセリフ「今年も豊作でした」と呟いて、書き連ねます。
1. M83 / Hurry Up, We're Dreaming

M83 - Claudia Lewis
変な話、発売前からなんとなくナンバーワンになる気がしてました。それだけこの人の音楽は 確固たるものがある。数年前からじわじわと来てた感じがあるけど、今回はiTunesのプッシュ等もあり、出世作といえそうです。ここまできてもいい意味でインディー臭い、素晴らしいユニットですね。
シューゲイズノイズの彼方にオーロラの広がる夢のようなポップが溢れていた、そんな景色を見て愕然とするようなアルバムです。愛されて売れる。この売れ方は、2000年初頭のMercury Revみたいだと思いました。
2. Oneohtrix Point Never / Replica

Oneohtrix Point Never - Replica [OFFICIAL VIDEO]
低俗で下世話。そんな一見芸術からは遠そうな世界を、強烈にひとくくりに縛り、新しい音楽を提案するダニエル・ロパーティン。
サンプリングは1ツールに過ぎない。彼が理想の曲の完成形を頭に、狂ったように具材を探す姿が眼に浮かびます。
3. Bill Laswell, 中村達也, 山木秀夫 / Bass & Drums

どうしてこういうユニットになったのか、詳しい経緯は知りませんが、吉田達也ではなく中村達也とビル・ラズウェル、そして山木秀夫というかなり珍しい組み合わせでの重低アルバム。ドラムン・ベース!? とにかく聴いてて気持ちがいい。はやくPiL再結成してほしい。
4. 石橋英子 / carapace

Eiko Ishibashi (石橋英子) - Coda
ソロアーティストとして作風を確率された石橋英子さん。この人の諸作も毎回傑作だと思わせる何かがあります。
レコ初ライブ(with 七尾旅人)を観に行きましたが、とても繊細で素晴らしかったです。
ユニオン初回限定のボーナスディスクのギター弾き語りも良かったです。
5. Real Estate / Days

Real Estate - Its Real
日本、そして2011年各作品にもあまり無い雰囲気が、ツボにはまった原因でしょうか。オールドスクールのような、新しいような、どこかで聴いたような、不思議なバンド。
夕暮れとの相性抜群です。
6. 坂本慎太郎 / 幻とのつきあい方

君はそう決めた ( You Just Decided ) / 坂本慎太郎 ( zelone records official )
あまり期待していなかったが、やはり聴いたら圧倒される。シンプル&重厚。ピッチフォークかなんか、レビューしてくれれば世界でも多いに売れそう。
7. Gang Gang Dance / Eye Contact

Gang Gang Dance - "Chinese High" (4AD Session)
今作はどうも周りでは評判いまいちでしたが、ファーストから聴いてる身としては、今回はポップに化けるための工夫が感じられて好きです。高樹千佳子さんも推してました。
8. J Mascis / Several Shades Of Why

J Mascis - Is It Done (not the video)
忘れられそうにぼそっと出たアルバム。気取らない良さ。歳を重ねる事への無抵抗感。
ダイナソーと合わせてもう一回聴き込みたい。
9. The Psychic Paramount / II

The Psychic Paramount - n5.coda
ジャケからしてこれはありでしょう。
そもそもこのハズれまくったバンドに、アタリもハズレも糞も無い。
10. KETTLES / ビー・マイ・ケトル

KETTLES - 気にしてばっかり(PV)
ロックなハンバート ハンバートって感じです。ハンバート佐藤良成さんの声にどこか似てる。ケトルズは今年聴いた日本の音楽の中で一番「革命起こしたる!」っていう静かなアティチュードを匂わせていたように思います。
次点
Fleet Foxes / Helplessness Blues

Fleet Foxes - The Shrine / An Argument
上の楽曲を聴いて何となくぶっとんだ。良心的POP。
Alfred Beach Sandal / One Day Calypso

【PV】Alfred Beach Sandal「キャンピングカーイズデッド」
衝撃。こういうのが日本的だと思う。奇を衒ってるけど、聴き心地が良い。無理をしてるわけではない、この人は根っからの変態だと思う。今のアニコレ崩れのフリーフォーク・ロックやダブステブームが廃れた後に残るのはABSのような根の強い生き物でしょう。
Sun City Girls / Gum Arabic
Sun City Girls - Space Prophet Dogon
住所不定無職 / JAKAJAAAAAN!!!!!

あの娘のaiko / 住所不定無職
嗜好がバラバラの楽曲を個性で無理矢理一枚にまとめた感じ。もっと長編でもよかった。1つ1つの曲のクオリティは高いし、売れ筋も書ける強さ。
Tenniscoats / ときのうた
Tenniscoats - Ento (遠投)
久しぶりの新作。単純に表層をなぞったら次点だけど、もっと聴き込めば色々惚れそうです。
青葉市子 / 檻髪


青葉市子 - レースのむこう
この人の歌詞は少し気恥ずかしくなるので、あまり読み込まないけど、若さ故のようでいてこれからもずっとこんな歌詞を書きそう。とはいえ、絶対的ななにかを持っているし、メロディーセンスは素晴らしいと思います。もっと作品を重ねて、共作なんかしていったら大物になりそう。すでに大物感ありますが。「つよくなる」は新境地。着メロにしてました。
ventra / hide

miken by ventla
磯辺涼氏のツイートで知った日本の宅録ミュージシャンventla。トクマルシューゴと戸張大輔のミッシングリンク!とか書こうと思ったけど、どうも違う気が。サイトからはただならぬ機材へのこだわりを感じます。どんな人か、ライブでも見てみたい。
アルバムはすべてMediafireにて無料配布されていて、商業とかけ離れた趣味の極致のような作家。
趣味でも素晴らしい音楽は作れる時代。いや、むしろ資本の背骨無きの音楽好きの方が光るし歓迎される時代・・・SoundCloud発で売れるミュージシャンがそろそろ出てきてもいい気がする。
Neon Indian / Era Extraña


Neon Indian - Halogen (I Could Be A Shadow)
ネオン・インディアンはTwin ShadowやActive Child、How To Dress Wellらと合わせて就寝前によく聴いた。お世話になった意味を込めて。
オオルタイチ / Cosmic Coco, Singing for a Blllion lmu’s Hearty Pi
山本精一 / PLAYGROUND 〜acoustic
平賀さち枝 / さっちゃん
Washed Out / Within and Without
The Strokes / Angles
Scoobie Do / MIRACLES
Ringo Deathstarr / Colour Trip
The Do / Both Ways Open Jaws
The Drums / Portamento
Daughters Of The Sun / Ghost With Chains
Chara / Dark Candy
Sandro Perri / Impossible Spaces
tUnE-yArDs / W H O K I L L
Battles / Gross Drop
cero / WORLD RECORD
細野晴臣 / Ho So No Va
Girls / Father, Son, Holy Ghost

本当に豊作だと思ったけどねー。

12/25/2011

タテタカコ / 祈りの肖像


なんとなくクリスマスソングっぽいから選んだわけではないですが、カンボジアのキリング・フィールドを見てつくったというタテさんの渾身の一曲。このアルバムは石橋英子さんが絡んでいるというだけで買ったのですが、この曲を聴いてすぐにノックアウトされた覚えがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=MdLf8V167U8

踊ってばかりの国 / SEBULBA


踊ってばかりの国、はじめてちゃんと聴いた。
なんとなくプロダクション臭い感じもするけど、若手の割にすごく安定感のある世界を持っているように感じます。
資本に食いつぶされないように、乗っからないように、こういう音楽をつくるバンドに伸びて行って欲しいな。
SEBULBA / 踊ってばかりの国

11/26/2011

Twin Shadow / Forget


DeerhunterやAriel Pink、tUnE-yArDs、Gang Gang Dance等、最近まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでヒットを連発しているブームの4AD。
その4ADから、ニューカマー連発中のブルックリン出身のTwin Shadowがデビューしたのが一年ほど前です。
いわゆるチルウェーブですが、シンセや低音の感じと、ジャケはどう捉えても80s!
ありそうでなかったかなり独特な音のこだわりを感じます。
どこか物憂げな音は、The Blue NileやPrefab Sprout等を彷彿させます。
私がこのアルバムを聴いたのは2011年に入ってからであったので、以前ブログに書いた2010年ベスト作品の中には登場しませんが、発売と同時に聴いていれば間違いなくトップ3に入っていたと思います。
エレキングのサイトにも書いてあった気がしますが、この人はこの作品で終わることはないと思います。
非常にPOPな音を作れる事、そしてこのシンセの微妙な歪み、微妙な不協和音。こんな音を意図的に作れる職人が消える訳がありません。
それにまだ完全に開花しているとは言いがたい謎の(?)ゲイ風のキャラクター。
今はあまりパッと分かりにくい輪郭をもっと際立たせて、もっとドキドキする第二作を2012年にぶちこんでくれると信じています。
(Bagarreのカバーが最近公開されました。セカンド、発売も近いでしょうね。)
そのような”過渡期感”バリバリの名作。
Twin Shadow / At My Heels
Twin Shadow - At My Heels - 4AD Session
Twin Shadow / Changes (Bagarre Cover)
Twin Shadow - Changes [HQ Audio]

9/11/2011

JB / ルリパキダンス

へぶん


渕上純子(ふちがみとふなと)とbikke (LOVEJOY)のによるユニット「JB」のアルバムです。
原マスミ氏とDavid Bowieのカバーが入っていたり、趣旨がよくわからないテキトーで緩い印象で、買った当初は一発の企画モノ的な印象だったのですが、今日現在までバンドは継続しているようです。
アコースティックな印象を受ける二人のミュージシャンですが、牧歌的な歌い方にも激しくギターノイズが絡む「蒲公英」など、キャリアによる円熟を感じさせる曲が多く、心を揺さぶられます。
全体的にどの曲も聴き応えがあり、時間をかけて曲を練られた感じが伝わってきます。
発売時は羅針盤とかと対バンでレコ発してたような。

9/06/2011

Come / Rampton

キング・オブ・ゴミ


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Wikipediaの情報を少し拝借すると、Whitehouseを1980年に結成する前夜にWilliam Bennettが組んでいたユニットがこのCome(カム)。
一応歌としてギリギリ成立しているという点において、Whitehouseよりポップな印象です。
しかしなんといってもしょぼい!
ただひたすらつまらないノイズが、延々と続いていくだけ。
悪意剥き出しの超ハーシュなノイズ…。
タイトルも非常にお下品!(「Sex」、「Shaved Slits」)
ChromeやSwansのそれとも異なる嫌悪感!
何がしたくてこのレコードを作ったのか。
世の中の99パーセントの人はゴミとしか思わないであろうこの盤、ただときどき中原昌也氏等の著名人がメディアで取り上げることがある。
お情けか?と思いながらも、その理由を求めて、また何度も何度も聞いてしまう。
聞いてるうちに、これは当人たちはポップスをやっているつもりなのではないか?と誤解。
そんなことはないはずなのですが。
そのうち中毒になってきます。
今年のFREEDOMMUNE ZEROで出演予定であったWhitehouse。
私もチケットをおさえWhitehouseのみを目的として行くつもりでしたが、雨で中止となってしまいました。
Comeの再結成はまずないと思いますが、現在のWhitehouseはこっち方向には決して回帰しないでしょうから、ある意味貴重な音源のような気がします。
アートワーク含め、初期のザラザラした手作り感は見ていて飽きない。
以下のリンクにDiscogsの画像があがっているが、グロ注意なので、盤同様に変態趣味を持った方のみ閲覧願います。
http://www.discogs.com/viewimages?release=114490
come - shaved slits 2

倉地久美夫・菊地成孔・外山明 / うわさのバッファロー

心を切り裂かれる


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邦楽の「名盤ガイド」みたいな本を読みまくって、古今東西を聴き尽くして、さあ次は何を聞こうか、という人がたどり着くのがこの人「倉地久美夫」。
というイメージを勝手に持っている。
活動はローカルでマイペース。
そしてもちろんチャートに出てくる人ではないし、活動期間の割には作品はあまり多くないので、なかなか耳にすることはありません。
昨今は「詩のボクシング」で優勝したり、倉地氏を追ったドキュメンタリー「お庭にお願い」が公開されるなど、ポップな話題もあります。
曲中にも朗読がありますが、やはり心を打たれますね。
基本的には弾き語りで歌が軸ですが、本作のようにホーンが絡んだり、下の映像のようにセッションも多く、変幻自在な印象です。
(初期はフォークっぽい印象ですが。)
倉地久美夫×山本達久@浦添groove...1
溢れる言葉の力強さ故、この作品は最初バックの演奏いらねえと思ってましたが、ボーカルの輪郭はそのままで、言葉と言葉の合間をホーンが縫ってくれるような一体感が他の作品にはない魅力的で実験的な録音となっています。
雰囲気だけですが、Jeff BuckleyやIll Bone、Antony&The Johnsons(ジャンルバラバラですが)を思い出したりします。
決して変わった音楽ではなく、至極正統派であると思います。
少し前に豊田道倫氏、outside yoshino氏(eastern youth)とジョイントライブをしてますが、音楽の形こそ違えど、普段しゃべるような言葉で心の中へ切りつけるところは御三方とも共通しているように思います。
倉地久美夫
参加している菊地成孔氏はこの作品が出たタイミングではおそらく第一期Spank Happy解体後であり、いい具合にポップスを通過して一番脂が乗った時期だったのでは。
この後の活躍ぶりを見ると、菊池氏にとっても転機となったのかもしれません。
尚、同じくローカルベースに活動する浜田真理子さんもCDを出している美音堂から2006年にリマスター盤が、ジャケットを変更して発売されている。
こちらは私は未聴。

8/28/2011

New Order / Dreams Never End

80sを呪ってくれ



Joy Division「Unknown Pleasures」とNew Orderの諸作(特にブレイクした頃のワールドカップのポップな応援歌等)と比較すると、あまり共通点が感じられないように思う。
それはNew Orderとして残ったメンバーが90年代に生きる音楽を模索した結果というわけですが、アルバム「Movement」こそがそのターニングポイントであり、その中の「Dreams Never End」という曲がどう考えても更なるターニングポイントである。
何度聴いてもJoy Divisionが作ったアルバムにしか聞こえないが、この「Dreams Never End」を一曲ぶち込んだことにより、このアルバムは神格化され、よりドラマチックになり、次世代の音楽として持ち上げられた。
しかし音楽の方向性に関しては相当葛藤をしたのではないか、というような面もなんとなく伺えるような内容となっている。
「Dreams Never End」というタイトルも、Ian Curtisのことを考えると、意味深である。。。
不器用なイメージがあるバンドなので、以上の事は図ってか図らずしてか、まったく不明であるが、まあそれでこそNew Orderということで、これからの作品にも期待したい。
New Order / Dreams Never End (Live)
New Order: Dreams Never End @ NYC 1981
「Movement」のアナログ盤を持っていますが、CDで聴くのとはまた異なる味わいがあります(マジで)。
Movement [Import, From US] / New Order (CD - 1992)