1/21/2013

くるり / 坩堝の電圧



名盤。

正直くるりをしばらく聴いておらず、興味も失いかけていたが、ジャケットとタイトルに惹かれて、また妙な気合いの入り具合に惹かれて入手。

まず曲のバリエーションが異常である。

以前からジャンルなどあってないような、作品ごとに風貌もメンバーも内容も大きく変えてきた彼らであるが、今回もまったく初めて聴くバンドのような印象。でありながら、過去の楽曲を引用したりと総括的な部分も持っている。

新メンバーファンファンと吉田省念のボーカル曲もあり、散らかった印象であるものの、なぜか全体を通して聴くと立派な統一感があるというのが斬新だった。あらためて、くるりとは、ああ、こういうものだな、と感じた。

恐ろしい気合いの入り具合であるが、本人たちは至って平然としている感じ。

年末のカウントダウンライブでも彼らの演奏を聴いたが、半分既存曲、半分同作から、といった内容。

既存曲の殆どは、「TEAM ROCK」「the world is mine」等の初期のものからであり、中期くるりの曲は演奏されなかった。

おそらく、「坩堝の電圧」の楽曲も、集大成的な名曲が多いが今回のツアーを終えたら演奏されることはなくなるのだろう。

そのような刹那的な楽曲。おそらくくるりも初期のような名曲はもう作る事すら考えていないのだろう。単位はよりアルバムに絞られて行く。

最後に、ファンファン加入により「シャツを洗えば」を聴ける機会が増えたのは良い事である。

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