Moscow ClubやBo Ningenが世界で持て囃されたり、PAELLASやYkiki Beatがまるで洋楽のインディーと聞き紛うような海外とシンクロした音を鳴らしたり、ceroや星野源など元々オルタナティブ寄りのミュージシャンがブレイクしたり、Especiaやバンもん、Negiccoをテレビで見かけるようになった2015年。田舎在住のためすぐに聞けなかったHomecomingsのアルバムを年明けに東京で買い、そのまま一年間ずっと聞いてました。
厳密には2014年のリリース。初回盤には可愛いニット帽が付いてたので衝動買い。今更ながら一般ウケもあり得る抜群のメロディーセンス。光と希望に満ちた、淀みのない純度100のポップソング集。
今年は「鎌倉」を何回聞いただろう。ただの日記のような歌詞がとてつもなく切なくドラマチックに感じられる。入江陽と大谷能生の紡ぎだす「絶妙」な世界観。一見捻くれているように感じたけど、一周回って超POPな仕上がりに。少し前のやくしまるえつことの共作のように、大谷能生はもっと女声ポップス関連の仕事をしてほしい。
3. 冷牟田敬 / noise myself
ジャケットも名前も相貌もサウンドも全てが美しい。
4. Negicco / Rice&Snow
ダウンタウンDX等、地上波への出演も増えていよいよブレイク目前まで来たNegicco。これはもはやベスト盤。connieさんの手許から離れた曲も多いが、当然違和感がないくらいにNegicco自体の力が増しており歌いこなしは完璧。
ここ10年くらい佐野作品は殆ど聞いてませんでしたが、Apple Musicで上がっていたお陰で、久しぶりに佐野ワールドに浸らせて頂きました。初期を思わせる「境界線」で始まり、最後の爽やかな「東京スカイライン」まで、全体的に疾走感を感じさせる佳曲揃い。「BLOOD MOON」は日の丸のことかと思うが、やり場なのない悲しみと怒りを込めつつもポジティブなメロディーのタイトル曲「紅い月」にはグッときてしまう。コヨーテバンドの三作目ということで、前二作も聞いてみようと思います。ジャケがヒプノシスっぽい。
7. cero / Obscure Ride
黒人音楽のルーツ中のルーツを辿らなくても90年代にはニュー・ソウルが溢れている。当時は紛い物扱いされた向きもあった気がするけど、それは当時のおじさんたちの小言であって、ceroにとっては立派なルーツだったのだ。
黒人音楽のルーツ中のルーツを辿らなくても90年代にはニュー・ソウルが溢れている。当時は紛い物扱いされた向きもあった気がするけど、それは当時のおじさんたちの小言であって、ceroにとっては立派なルーツだったのだ。
髭といえば乱痴気ムードのパーティーロック!って感じのイメージでしたが、今作は独立レーベルからのリリースということで、これまでと少し違った雰囲気。イケイケな感じは多少抜けて、サウンドは空間的な広がりのあるものに。でもやっぱりちょっとキザで泥臭い髭の良さは残ったまま。リードトラック「ジョゼ」は正直過去イチの名曲だと思います。
前世紀末から今世紀頭にかけてのディーヴァ・ブームの中で、大沢伸一プロデュースのもとスマッシュヒットを飛ばしたbirdであるが、完全に存在を忘れてしまっていた。新生MONDO GROSSOに客演した「LIFE」、コマーシャルソングで知っている人も多いであろう「空の瞳」等、名曲は多い。あれから15年ほど経ち、ディーヴァといえるディーヴァ不在のポピュラー音楽シーンで、海外のインディーR&B隆盛からやや遅れて日本でもあの頃とは違う新しいブラックミュージックが現れた。冨田ラボとの共作。凄まじい程の音へのこだわりを感じる。
次点
Especia / Primera
星野源 / YELLOW DANCER
北園みなみ / Never Let Me Go
Awesome City Club / Awesome City Tracks
テニスコーツ / Music Exists Disc2
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