10/11/2010

山本精一 / Nu Frequency

いい波がきてる



ジャケットの通り、
TZADIKからのリリース。
ジャズといえばジャズなんだけど、
ジャズじゃないといえばジャズじゃない。
とりあえずこのCDをマランツの上級オーディオにぶち込んで、
電源ONのままヨーロッパの湖に沈めれば、
きっといい波が起きて湖畔に白鳥たちが集うだろう。
それを眺めながらガラス張りのラウンジで、
紳士服を着てカップラーメンでも食えたなら、
極上の幸せです。
というような変な妄想をかき立てる、
山本精一ギターとチャイナ(羅針盤)ドラムの見事な絡み合い。
ギターってこんな音色になるんだ。
ドラムってこんな変則ビート出せるんだ。
みたいな、子供みたいな感動にただ呑まれるのは、
だまされるのをわかっていてだまされるような、
抜けの悪い気持ちよさがある。
音自体はとても心地よい。
作っている様子も想像できてとても微笑ましい。
と同時にチャイナのドラムをもう聴けないことがただただ悲しい。
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