2/12/2011

イル・ボーン / 死者

永遠の80s



80年代のロックをリアルで体験している人なら知っているかと思うけど、
イル・ボーン、ILL BONEです。
もちろん私は後追いです。
アナログ盤を最初に聴いて、
そんでCDがSSEから海賊盤的に出ているのを知り、
そちらも購入しました。
これ聴くと、日本の後期ノーウェーブのエッセンスを
余す所無く味わえるのではないでしょうか。
ちなみに自分の考える80sは、
怪しいギター、チープなシンセ音、民俗臭のするドラムス、って感じですね。
現在ボーカルの中田氏は、
スポーツ関係のライターさんをやられています。
「パンクからブルースになった」って言われたの事実で、当時、人民オリンピックショーをやってたマチダさんから「演歌じゃん」ってくどくどからまれたことを思い出した。
 今でもカミサンがアルゼンチンなんかに旅立つと、素っ裸でセックス・ピストルズを歌い踊り狂う47歳ではあるが、80年代、ただただ、パンクに青春の汗を流しに来る客が本当にいやだった。わしも今や「スポーツライター」の端くれなんで、「野球やれ!」だよね。
 だから、バンドがいっぱい出るイベントでは全部、「前座でお願いします」だったのよ。機材がへたるのがいやだったのもあるが、「踊るぞ!」って気合入れてるヤングの腰を折りまくってへなへなにしてやる、が、けして仲のよくなかったわしとミノワくんとの共通認識だったし。トランスのイベントでは冷遇、ってのは半分本当で、半分は「冷遇してくれ」だった。女の子に人気がなかったのは100%本当だけど。
 トランスの人って普遍がまるでわかってなかったでしょ。時代と組み合わせと編集と偶然、って感覚。それもいやだった。レコード出してくれたことはもちろん感謝、だが。下手だしね、わしら。
 バンドをやめた理由は、完全な失語症。イル・ボーン後期を聴いてくれた人はわかると思うけど、バンドを維持するためだけに新曲を書こうとし、一語も発することできなくなって逃げた。今考えれば、休養すりゃいいのに。
 でもまあ、80年代をスカだのクソだの書いてお金をもらっている人に「そうですねえ」とはわしは言わない。

引用元: ブログ「中田潤が無料予想 競馬で「喰えるダメ人間」になろう!」(http://bit.ly/ib8dbC)
貴重な過去への言及です。
前身の造反医学の音源も、死ぬほど聴いてみたい。
「死者」はしゃぶりつくしたと言えるほど聴きまくりました。
嘆美。