1/18/2012

奥田民生と前野健太

ビビアン・スーがふと恋しくなり、YouTubeでブラビの「タイミング」を聴いてたら、関連の動画に奥田民生のカバーが出てきた。
聴いてみれば、ブラビの「タイミング」の民生カバーである。
ひとり股旅のライブ映像っぽい。
最初歌い出しで観客が「え?」という反応で笑っているが、真剣に歌う民生にだんだんとそれらの声は消されて行く。
これを見て、前野健太が名曲「ファックミー」を(おそらく)初披露したときの映像を思い出した。
同様に「ファックミー」という極端な歌詞に笑う観客。
冷たい眼をして歌い放ち続けるマエケン。
しつこく笑う者もいるが、唄で説き伏せるように全身全霊で歌うマエケン。
やがて皆聞き入る。
なんのことはないが、思い出したので貼ってみました。
ネタっぽくもある部分と、シリアスな部分、そしてこの笑いを想定している冷徹さ。
前野健太さんの特徴をうまく出した映像だな、と思います。
前野健太 / ファックミー
前野健太『FUCK ME』
奥田民生 / タイミング
タイミング ブラックビスケッツ カバー 奥田民生

1/17/2012

Stephen Malkmus And The Jicks / Stick Figures in Love


相変わらずヘロヘロな感じだけど、Pavement〜ソロ開始時代より生き生きしてるように感じる。
この曲が収録されているアルバム「Mirror Traffic」のプロデュースはあのBeckです。
元祖ローファイ同志が再タッグ!なんて言われそうだけど、しかしながら、再浮上してくるまでの間に巻き起こったフリーフォークブームの影響はあまり感じられず、ゴーイングマイウェイな素振りに好感が持てました。
この曲にあるようなキラキラしたヨボヨボギターがやはり売りでしょうか。
もう20年選手以上なんですね、信じられない。
そういえばPavementって再結成してたな。
Stephen Malkmus And The Jicks-Stick Figures in Love

琴桃川凛メイキングラブ / 愛して欲しい

最近めっきり名前を聞かなくなってしまった連続射殺魔の琴桃川凛さん。
B級アニソンのようなメロディーにだんだんとねっとりしたボーカルとまさに80sな演奏が乗っかる。
何が良いって、名前とジャケのまんまの曲なのが良い。
琴桃川凛 愛して欲しい (sound only)

1/16/2012

The Field / Looping State Of Mind


タイトルがまさに、という感じのAxel Willnerによる話題の第三作。
ジャケットは相変わらず素っ気ない。
これでもかというくらいミニマルですが、前作より圧倒的にポップかつ味付けが面白くなり、一気に商業ベースに乗った感があります(いい意味で)。
ただの無機質なループじゃん、という人は何度もヘッドフォンで聴いてみると、胎児の蠢きのような神秘的で上品なオカズ音がたくさん乗っかっていて、有機的なサウンドだと気づくでしょう。

1/09/2012

ventla / miken

SoundCloud等で話題のventla。
宅録ド真ん中のトクマルシューゴ、あるいは宅録に飽きた戸張大輔。
何枚ものアルバムを無償にて配布している現代的なディストリビューションを導入。
まさに「音楽では食って行けない時代」に生まれた、方法論ももちろんその楽曲も現代風の音楽家である。
miken by ventla
またご当人の別ブログ「ピタTブログ」が下記のリンク先にある。
その内容とは、なかなか評価が追いつかない90sのJ-POPのあまり日の当たらない部分に関して。
まさに個人的にツボな所を突かれて、何か必然性を感じた。
ventla氏の芸術感覚自体は特に90年代オンリーではないと思うが、少なからず時代錯誤のイカれた感覚がもつオルタナティブさは共通している。
http://pita-tee.blogspot.com/
にしてもこのブログ更新力から、細かいアートワーク、ウェブサイト管理まで、いったい何をしている人なのだろうとめちゃくちゃ考えてしまう。