1/04/2014

私的2013年音楽作品番付 <洋楽>

洋楽はあまり聞かなくなってしまいましたが、ソニーのMusic Unlimitedを試験的に半年ほど使ってみた結果、様々な新作を聞くことが出来ました。

次点. Justin Timberlake / The 20/20 Experience

ジャスティンの新作を聞いていると、もう'N SYNCに居たことなどが黒歴史なのかな?と感じてしまうほどのアーティストっぷり。ただ、2作に分ける意味はあまり感じられなかった。これはけっこうネット上でも書かれていた気がするので、割りかしリスナーとしては一般的な意見でしょうか?まだ32歳というのが驚きです。

10. Daft Punk / Random Access Melodies

安定した大御所の作品という訳ではなく、確実に時代の2、3歩先を行こうとするアツさが感じられる。今作はアートワーク含め、おじさん世代にも大きくアピールできて、セールス的にも大成功したのでは。ダフト・パンクははずれとアタリの差が大きいけど、それだけチャレンジングってことでしょうか。

9. Julianna Barwick / Nepenthe

こういうソフト・ミニマルな音が大好きです。「The Magic Place」からのリスナーですが、Grouperと合わせて夜によく聞く音楽。

8. M.I.A / Matangi

M.I.Aの新作がレディー・ガガとかぶってて、勢いがかき消されてしまったような。

7. Deafheaven / Sunbather

聞いて驚きました。このカテゴリ、こんなに進化しているんですね。ちょっと前はリターギーで興奮してましたが、再び感動してしまいました。

6. The Royal Concept / Goldrushed

(Amazon.jpにて取り扱いないため、主題曲収録の過去作品画像です)

どうにも日本盤が出ない限りは爆発することはなさそう。とはいいつつもこれだけのルックスとセンスを持ったバンドを放っておくのは、もったいないの一言。

5. My Bloody Valentine / m b v

来日公演にも行けなかった私にMBVについて語る資格はありませんが、この新作はそんなフアンにも優しい生々しい音源集。アイドルがシューゲイザーを導入する時代、MBVの音楽はどう響くのか。「wonder2」の不穏な音像は、1990年の現場の音そのものであると、私のような若輩者は夢想するのです。そういえば過去の作品と合わせて聞いていたら「she found now」なんかは「Loveless」の曲だったかと一瞬思ってしまった。

4. The Field / Cupid's Head

ちょっと色気が出てきたかな、という感じもしますが、相変わらず硬派なミニマルで心地よいです。この人はずっとこうであって欲しいです。

3. Rhye / Woman

自分の結婚式にもちょっと音を使ってみたりしたので、思い出深いアルバム。レディオヘッドがよく引き合いに出されていましたが、そのたとえはよく分からぬまま。ひたすらに性別も時代も超越した、艶かしく美しい音と向き合える一作。

2. Oneohtrix Point Never / R Plus Seven

快作!聞かねば!

1. Arcade Fire / Reflektor

圧倒的に2013年のナンバー1でした。個人的にはタイトルナンバーではなく「Normal Person」「Here Comes The Night Time」という楽曲がいたく気に入ってしまい、リピートをしまくった第四クオーターでしたね。初期の躍動感も持ちつつ、前2作で燃え尽きていた実験性を大きく取り戻した印象。これもどこでも書かれていることですが、プロデューサーであるジェイムス・マーフィーによる貢献がかなり大きいのではないでしょうか。
決して難しいロックではなく、イヤフォンをつけて町で聞けるような、ロッキング・オン!な音楽でもあります。

COUNTDOWN JAPAN 13/14 レビュー

29日のみ参戦。


・miwa
紅白にも出るmiwa。開会宣言をした渋谷陽一社長も大のお気に入りの様子。四年連続出演で、徐々にステージの規模が大きくなり、今回一番大きなEARTH STAGEにてライブを行うことになった、と意気揚々と語られてました。
そんな期待の中颯爽と現れたmiwa。あまりに可愛すぎて、女の子のオーディエンスたちも「ちょーかわいー!」連発。ルックスもさる事ながら、声がアニメ声でキンキンしてて可愛かった。演奏はゴリゴリなとこもあり、将来を感じさせてくれます。

・eastern youth
人生二度目のイースタン。前に見たのは10年前。吉野さん元々顔は老けてるから特に変わらない。
今回は何よりギターの音がギラギラしててよかった。音量もデカくて気持ち良かった。同じステージに後から向井秀徳氏が立つわけですが、極東最前線やらやっていた2000年以前からなんともこの人達はストイックにハードロックを追求してるなぁ、と強く噛み締めました。同時に同胞のブッチャーズはもう見れないんだな、という淋しさも感じてしまいました。
「荒野に進路を取れ」は、音源で聞いてもあまりピンと来なかった曲だったのですが、ライブで聞くとマーチのようなリズムが心地よかったです。バリバリのれました。イースタンとしても異色な曲なんだよなぁ。
終わった後に、ギャルが「バイきんぐの小峠に似てね?」と言っていたのが印象的でありました。

・SCANDAL
数曲のみ。
可愛かった。

・ZAZEN BOYS
安定のザゼン。いつものように入場規制。前半はSonic Youthを思わせるミドルテンポの演奏が続く。6枚目のアルバムはそういう志向なのかな?
年に2、3回見てるけど、ザゼンってこんな感じだっけ?と思わせておいて、後半は「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」をはじめキレキレ。本当にかっこよかった。
何だかとても早く終わってしまった印象。観客も消化不良気味。

・NICO Touches the Walls
数曲のみ。
声の通りがよい。

・真心ブラザーズ
真心を見ると真心がベストアクトになってしまう。それくらい明るくてよいライブを毎回やってくれる。
今回は私の好きな時期の真心の曲「明日はどっちだ」「流れ星」が聞けてよかった。サマーヌードバブルなのか、凄く混んでいた。

・電気グルーヴ
KREVAを諦めて電気へ。Metrockと同じくフェス仕様のセットで、「The Big Shirts」「Missing Beatz」と最新作から始まる。MCを入れないノンストップのステージで、「ガリガリ君」「Shangri-La」と定番ナンバーへ。卓球さんが本当に楽しそうにプレイしていたのが印象的でした。あそこまでテンションあがってるのは見たことなかった。可愛くて素敵なスマイルでした。もちろんオーディエンスも大盛り上がり。
最後に一番好きな「電気ビリビリ」の最新ミックスを入れてくれて最高の盛り上がりでした。
と同時に、本気で場を温めていた瀧さんの存在を頼もしく感じたライブでした。

・SPECIAL OTHERS
屋内でスペアザというのになんとなく違和感を覚えながらも、ゆったりとチルアウトできました。

・ART-SCHOOL
非常によいライブでした。
なんだかんだで初めて見るのですが、木下さんのあの音・リズムの微妙なズレは、意図的なものであると確信してやまないのですが、どうなのでしょうか。昆虫キッズのそれに近い快感を覚えて聞き惚れてしまいました。
木下理樹=「TEENAGE LAST」という印象が強い私にとって、いつまで経ってもこのバンドは木下さんの所有物であり、90sのUKロックの影響下にあり続けると認識しているのですが、そのイメージ通りのストレートなライブでした。
途中で環ROYもゲストで登場し、コラボ曲を披露。環さん、このためだけで来たのかいね…。そこまでラップと相性がいいとは思いませんでしたが、またしっかりパッケージ音源で聞いてみたいと思います。

・RIP SLYME
あまり期待していませんでしたが、音が気持ちよくてつい寄ってしまいました。どうも淡白すぎるメロディが多く、完全に好きになりきれないのですが、何曲か大好きな曲があり、その中の1つ「黄昏サンセット」をやってくれたのはたまりませんでした。というかこの曲忘れていましたので、とても懐かしく、今のリップとのギャップもあって新鮮な気分。「楽園ベイベー」「マタ逢ウ日マデ」も聞きたかったですが、電車が混むとだるいので、途中抜け。そういえば、ドラマ「リーガルハイ」主題歌の「SLY」もよかったですね。


総じて、相変わらずロッキング・オン企画のフェスは可もなく不可もなく平均点を狙ってくる感じがさすがだな、と思いました。ベストアクトはダントツでART-SCHOOLじゃないかなと思いますが、どの演者さんも全体的に安定して面白かったです。(ART-SCHOOLのあのライブ見て、「ヘタ〜」「声が聞こえないよ〜」とか思った方も多かったかと思いますが…。)
ちなみに翌日の30日の方は岡田将生が来ていたそうで、見かけられた人は羨ましいと思いました。