1/26/2013
あらかじめ決められた恋人たちへ / CALLING
あら恋を初めて見たのは、2012年春のKAIKOOフェスだったが、そのフェスでトリでもないのに一番の盛り上がりであった印象が強く残っている。時間も夕暮れで丁度良く、テルミンも冴え冴えで、背筋が凍るほど踊った記憶がある。
インストバンドはたくさんあるが、あら恋のように心の底をかきむしるような叙情的(←この言葉はあら恋を語る際にはベタ過ぎるが)なものは聴いた事が無い。
このアルバムにも同様、CDという冷えたメディアながら恐ろしいほどの情熱を感じ取れる。
1/21/2013
私的2012年の音楽作品番付
いつもやってる独断のアルバムランキングまとめてみました。
毎年思うけど毎年豊作だと思えるおれは幸せ者。
<洋楽>
1. The Beach Boys / That's Why God Made The Radio

文句無しに、圧倒的に名作。この年齢でここまで作れてしまうのはもはや天才。すべて新曲と思えないほど一曲一曲丁寧に作られていて、ベスト盤?と疑ってしまうほどの出来。ブライアン・ウィルソンもバリバリ現役で、とにかく微笑ましく、ハッピーなアルバム。
2. Paul Buchanan / Mid Air
宇多田ヒカルも好きだというThe Blue Nileのポール初のソロ。The Blue Nileの前作「High」から8年。周期的にリリースがある人(達)なので、期待していたらまさかのソロが出た。なんという深みのある声。これを聴いて今夜も寝よう。
3. Bob Dylan / Tempest
この歳でここまでプレッシャー無く曲を作れるというのは凄い。何千万人というファンが新作を心から待っているのに、当の本人はそんなもの何のその、気にせず自由に作るぜ、と。音楽の先進性を詰め込むでもなく、世界平和を願うメッセージを込めるでもなく、ただひたすら体から出てくる音楽をかき鳴らすまとまりのない快作。
4. The Caretaker / Extra Patience (After Sebald)

日本語でこのアルバムを扱ったサイトが無いので、詳細がいまいち分からないが、別途「Patience」なるアルバムが存在し、これはそのフリー版というところであろうか。前作同様、かつて存在した「ような」音を出し、何十年も前のクラシックのLPを聴いているような、ローファイとも違う斬新な感覚。
5. Poor Moon / Illusion

ネットにて無償でリリースされた、Poor Moonの初のEP。メンバーは、Fleet FoxesのベーシストChristian Wargoとキーボード/マンドリン・プレイヤーのCasey Wescottら。新しい方には進みすぎないほど良いスタンスが奏功。
6. Air Tycoon / Winter Purple

Active ChildやTwin Shadowらと同期するようなチルウェイヴバリバリの音。一曲一曲がとても没個性なのに、気になるグルーヴが散りばめられており、飽きる事無くどこか心に刺さる不思議なアルバム。
7. La Sera / Sees the Light

Vivian Girlsでベース・コーラスを担当するKaty Goodmanのソロ2nd。昨年~2012頭にかけて一瞬吹き荒れたインディー・ガールズ・ニューウェーブの中でも一際個性が強い。あと可愛い。
8. The Chap / We Are Nobody

これまでまったく存在を知らなかったが、イギリスのひねくれエレクトロポップ。ジャケットがコンドーム。
9. Animal Collective / Centipede Hz

おなじみアニコレ。もはや何がどう進化したか分からないが、おそらくこの気持ちよさが答えということでしょう。
10. Squarepusher / Ufabulum

期待外れとの声も多い最新作も、じっくり聴けばまずまずの良い曲揃い。シングルがキャッチーだったのが新鮮だったけど、なんだか心に残るコレジャナイ感。
<邦楽>
1. Perfume / Spending all my time
これまでのPerfumeと比べて、音がゴリゴリ且つ英詩がほどんどという構成で、欧米を視野に入れたのか?と思わせるシングル。(英詩は「Take me Take me」や「Speed of Sound」もあるが。)Perfumeの歌詞が好きな女子たちには物足りないかも知れないけど、テクノ好きなおじさん達には涎モノの一曲。
2. カーネーション / SWEET ROMANCE

ついにソロになってしまったカーネーション。往年のファンからしたらつまらないという声が聞こえてきそうでありつつも、どう考えても名曲としか思えない曲がたくさん。ゲストの要素も色濃く、「UTOPIA」での山本精一氏のギターは快感。初回付属のインストCDも必聴。
3. Jun Konagaya / Organ
嘗て80年代後半に、GRIM名義で美しいオルガンノイズを聴かせたその人が、Jun Konagaya名義にて初めてのソロ・アルバムを発売。既聴感のあるような独特の音作りは職人のなせる業である。
4. Tomato n' Pine / PS4U
惜しくも解散してしまったトマパイの最初で最後のアルバム。色々オマージュネタが多く盛り込まれており、60年代~00年代までを総括するような壮大な作品であり、いちアイドルのアルバムとして片付けることは日本史上許されない。
5. 阿部芙蓉美 / 沈黙の恋人

気づいたら恐ろしい回数リピートしていたアルバム。よく考えたら囁くように歌うシンガーって最近レアだ。「エイトビート・サッドソング」は展開が美し過ぎて背筋がゾクっとした。
6. Berryz工房 / 愛のアルバム⑧

アイドル戦国時代において、変わらずストレートなハロプロ節を聴かせるのがBerryz工房。シャッフルや℃-uteとのコラボなど、新境地もありながら、スタンダードなバランスよい構成でまるでベストアルバムのよう。
7. SEBASTIAN X / ひなぎくと怪獣

ルックスもよく、声も個性的で、詩も可愛い。売れるのは時間の問題か。ハートバザールを思わせる良ポップス。
8. TK from 凛として時雨 / flowering

凛として時雨の音の重さに飽きていた頃だっただけに、単なる引き算としてのソロではなく、TKだけのほどよい声とギターで聴ける音というのが新鮮でとても良いと感じでしまった。
9. 転校生 / 転校生

あまりよく知らないが、突如現れたシンガーソングライター。名前からして奇を衒った感じを想像していたら、思ったよりフツーでガックシ来たが、これもまたこれでいいかなと思える、普遍的な名曲。
10. 後藤まりこ / 299792458

先にはYUKIが居るし、かといって醸成してきたロック像の美味しいところは、かまってちゃんらの若手が持って行ってしまった。彷徨いながら新たなオリジナル感を模索する中途半端さがいい具合。
毎年思うけど毎年豊作だと思えるおれは幸せ者。
<洋楽>
1. The Beach Boys / That's Why God Made The Radio

文句無しに、圧倒的に名作。この年齢でここまで作れてしまうのはもはや天才。すべて新曲と思えないほど一曲一曲丁寧に作られていて、ベスト盤?と疑ってしまうほどの出来。ブライアン・ウィルソンもバリバリ現役で、とにかく微笑ましく、ハッピーなアルバム。
2. Paul Buchanan / Mid Air
宇多田ヒカルも好きだというThe Blue Nileのポール初のソロ。The Blue Nileの前作「High」から8年。周期的にリリースがある人(達)なので、期待していたらまさかのソロが出た。なんという深みのある声。これを聴いて今夜も寝よう。
3. Bob Dylan / Tempest
この歳でここまでプレッシャー無く曲を作れるというのは凄い。何千万人というファンが新作を心から待っているのに、当の本人はそんなもの何のその、気にせず自由に作るぜ、と。音楽の先進性を詰め込むでもなく、世界平和を願うメッセージを込めるでもなく、ただひたすら体から出てくる音楽をかき鳴らすまとまりのない快作。
4. The Caretaker / Extra Patience (After Sebald)

日本語でこのアルバムを扱ったサイトが無いので、詳細がいまいち分からないが、別途「Patience」なるアルバムが存在し、これはそのフリー版というところであろうか。前作同様、かつて存在した「ような」音を出し、何十年も前のクラシックのLPを聴いているような、ローファイとも違う斬新な感覚。
5. Poor Moon / Illusion

ネットにて無償でリリースされた、Poor Moonの初のEP。メンバーは、Fleet FoxesのベーシストChristian Wargoとキーボード/マンドリン・プレイヤーのCasey Wescottら。新しい方には進みすぎないほど良いスタンスが奏功。
6. Air Tycoon / Winter Purple

Active ChildやTwin Shadowらと同期するようなチルウェイヴバリバリの音。一曲一曲がとても没個性なのに、気になるグルーヴが散りばめられており、飽きる事無くどこか心に刺さる不思議なアルバム。
7. La Sera / Sees the Light

Vivian Girlsでベース・コーラスを担当するKaty Goodmanのソロ2nd。昨年~2012頭にかけて一瞬吹き荒れたインディー・ガールズ・ニューウェーブの中でも一際個性が強い。あと可愛い。
8. The Chap / We Are Nobody

これまでまったく存在を知らなかったが、イギリスのひねくれエレクトロポップ。ジャケットがコンドーム。
9. Animal Collective / Centipede Hz

おなじみアニコレ。もはや何がどう進化したか分からないが、おそらくこの気持ちよさが答えということでしょう。
10. Squarepusher / Ufabulum

期待外れとの声も多い最新作も、じっくり聴けばまずまずの良い曲揃い。シングルがキャッチーだったのが新鮮だったけど、なんだか心に残るコレジャナイ感。
<邦楽>
1. Perfume / Spending all my time
これまでのPerfumeと比べて、音がゴリゴリ且つ英詩がほどんどという構成で、欧米を視野に入れたのか?と思わせるシングル。(英詩は「Take me Take me」や「Speed of Sound」もあるが。)Perfumeの歌詞が好きな女子たちには物足りないかも知れないけど、テクノ好きなおじさん達には涎モノの一曲。
2. カーネーション / SWEET ROMANCE

ついにソロになってしまったカーネーション。往年のファンからしたらつまらないという声が聞こえてきそうでありつつも、どう考えても名曲としか思えない曲がたくさん。ゲストの要素も色濃く、「UTOPIA」での山本精一氏のギターは快感。初回付属のインストCDも必聴。
3. Jun Konagaya / Organ
嘗て80年代後半に、GRIM名義で美しいオルガンノイズを聴かせたその人が、Jun Konagaya名義にて初めてのソロ・アルバムを発売。既聴感のあるような独特の音作りは職人のなせる業である。
4. Tomato n' Pine / PS4U
惜しくも解散してしまったトマパイの最初で最後のアルバム。色々オマージュネタが多く盛り込まれており、60年代~00年代までを総括するような壮大な作品であり、いちアイドルのアルバムとして片付けることは日本史上許されない。
5. 阿部芙蓉美 / 沈黙の恋人

気づいたら恐ろしい回数リピートしていたアルバム。よく考えたら囁くように歌うシンガーって最近レアだ。「エイトビート・サッドソング」は展開が美し過ぎて背筋がゾクっとした。
6. Berryz工房 / 愛のアルバム⑧

アイドル戦国時代において、変わらずストレートなハロプロ節を聴かせるのがBerryz工房。シャッフルや℃-uteとのコラボなど、新境地もありながら、スタンダードなバランスよい構成でまるでベストアルバムのよう。
7. SEBASTIAN X / ひなぎくと怪獣

ルックスもよく、声も個性的で、詩も可愛い。売れるのは時間の問題か。ハートバザールを思わせる良ポップス。
8. TK from 凛として時雨 / flowering

凛として時雨の音の重さに飽きていた頃だっただけに、単なる引き算としてのソロではなく、TKだけのほどよい声とギターで聴ける音というのが新鮮でとても良いと感じでしまった。
9. 転校生 / 転校生

あまりよく知らないが、突如現れたシンガーソングライター。名前からして奇を衒った感じを想像していたら、思ったよりフツーでガックシ来たが、これもまたこれでいいかなと思える、普遍的な名曲。
10. 後藤まりこ / 299792458

先にはYUKIが居るし、かといって醸成してきたロック像の美味しいところは、かまってちゃんらの若手が持って行ってしまった。彷徨いながら新たなオリジナル感を模索する中途半端さがいい具合。
ほぶらきん / 魚うり
非常に歴史的勝ちの高い動画がアップされているにも関わらず、視聴数はとても低い動画。
ほぶらきんのライブは私の世代はそもそも生で見る事は不可能ですが、ネットにもなかなか出回っておらず、非常にミステリアスなイメージのみが選考している。
これを見ると、今でこそ似通ったコンセプトのバンドは数多あれど、どうにもこの絶妙な個性は彼らにしか醸し出せないのだろうなと感じる。
遠過ぎる偉大なバンド、として敬遠している人は是非見るべき。
ほぶらきんのライブは私の世代はそもそも生で見る事は不可能ですが、ネットにもなかなか出回っておらず、非常にミステリアスなイメージのみが選考している。
これを見ると、今でこそ似通ったコンセプトのバンドは数多あれど、どうにもこの絶妙な個性は彼らにしか醸し出せないのだろうなと感じる。
遠過ぎる偉大なバンド、として敬遠している人は是非見るべき。
ほぶらきん
インディーズ・メーカー (2006-11-25)
売り上げランキング: 262,089
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売り上げランキング: 262,089
くるり / 坩堝の電圧
名盤。
正直くるりをしばらく聴いておらず、興味も失いかけていたが、ジャケットとタイトルに惹かれて、また妙な気合いの入り具合に惹かれて入手。
まず曲のバリエーションが異常である。
以前からジャンルなどあってないような、作品ごとに風貌もメンバーも内容も大きく変えてきた彼らであるが、今回もまったく初めて聴くバンドのような印象。でありながら、過去の楽曲を引用したりと総括的な部分も持っている。
新メンバーファンファンと吉田省念のボーカル曲もあり、散らかった印象であるものの、なぜか全体を通して聴くと立派な統一感があるというのが斬新だった。あらためて、くるりとは、ああ、こういうものだな、と感じた。
恐ろしい気合いの入り具合であるが、本人たちは至って平然としている感じ。
年末のカウントダウンライブでも彼らの演奏を聴いたが、半分既存曲、半分同作から、といった内容。
既存曲の殆どは、「TEAM ROCK」「the world is mine」等の初期のものからであり、中期くるりの曲は演奏されなかった。
おそらく、「坩堝の電圧」の楽曲も、集大成的な名曲が多いが今回のツアーを終えたら演奏されることはなくなるのだろう。
そのような刹那的な楽曲。おそらくくるりも初期のような名曲はもう作る事すら考えていないのだろう。単位はよりアルバムに絞られて行く。
最後に、ファンファン加入により「シャツを洗えば」を聴ける機会が増えたのは良い事である。
1/11/2013
1/04/2013
Dorian / Morning Calling
Dorianを知ったのは七尾旅人のライブとテレビのCMで。
そしてこのPVにより、強く打ちのめされた記憶が有る。
90年代初頭?80年代後半?
なぜか自分が幼少の頃の時代感に包まれると不思議な快感に見舞われる。
そしてダサかったその時代をかっこ良く変えてくれたのがDorianである。
ヒダカトオルや、レイザーラモンRGなどもジャケットで同じような画風(鈴木英人風)を使っているのを昨今見かけるが、流行っているのか。
時代は繰り返すというのは本当なんだな。
そういえば静岡に住んでいたときはDorianこそ静岡の宝だーなんて思っていたものです。
そしてこのPVにより、強く打ちのめされた記憶が有る。
90年代初頭?80年代後半?
なぜか自分が幼少の頃の時代感に包まれると不思議な快感に見舞われる。
そしてダサかったその時代をかっこ良く変えてくれたのがDorianである。
ヒダカトオルや、レイザーラモンRGなどもジャケットで同じような画風(鈴木英人風)を使っているのを昨今見かけるが、流行っているのか。
時代は繰り返すというのは本当なんだな。
そういえば静岡に住んでいたときはDorianこそ静岡の宝だーなんて思っていたものです。
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