9/29/2010

pre-school / temple at the back

POTSHOTの兄弟、みたいなー

90年代のJ-ROCKバンドは売上的には恵まれていると思います。
大御所がバンバンミリオンセラーを出すので、
その利潤を売れ線ではないバンドにも回すことができ、
結果的に様々なバンドが最前線に顔を出すことができた。
このプリ・スクールが人気を博していた世紀末のころは、
スーパーカー、ナンバーガール、AIR、トライセラトップス、TMGE、
ピートベスト、グレイプバイン、ワイノー、クリンゴン等のバンドが、
ロッキングオンを通過し、イイ感じに売れていた。
どれも音楽的にはイギリスのバンドっぽい感じでした。
(アフター ブリットポップって感じ)
pre-schoolってバンドはそんな中のひとつという印象が強いが、
それでもしっかりオリコン20位くらいのヒットは飛ばしていた記憶があります。
音は今思えばblurみたいだけど、
何も知らない当時はすげーーーかっけえーーーーって思ってました。
特にこの『temple at the back』という曲は
最初に聞いたプリ・スクールの曲だったのですが、
確か地上波でロックのCMも打ってた(!)時代だったので、
それで聴いたのかな。
(いい時代だったねえ・・・。)
「ドンチュードンチュー♪」ってサビはかなり印象的。
コレを聴いて群を抜いてプリ・スクールが好きになり、
アルバムも数点購入。
一時期よく聴いていましたが、
流石に高3くらいから恥ずかしいと思うようになってしまった。
でも「depends」は今でもよく聴く。名曲だと思います。
シングルで買った当時(当時1000円は痛かった!)はモトがとれるまで
死ぬほど聴きまくったもんだ!
pre-school depends
でも今振り返ると、バブルといえばバブルなんだけど、
とっても豊穣なJ-ROCKの畑があったことが、
なんだかとてもしみじみと思い出されて、
この曲はその象徴のように蘇ってくる。
焼き直しのゼロ世代の一つまえ、
反芻の90sの寵児。(弔辞??!)
その他↓↓
解散後はたぶん音楽活動はMUFASを除いてしていない模様。
ロッキングオンのプリ・スクールのインタビューは糞痛かった。
アートワークはレミオロメンやゆず関係でも活躍する
TLGF(The Lincoln Graphix Family)によるドライなノリのヤツなのですが、
中学の俺にはかっこよすぎた!(今見るとダセェ)
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マルアイ / わさびふりかけ

KING OF ふりかけ

株式会社マルアイは、おそらく東海ローカルの企業なので、
ご存じない方も多いかもしれないが、愛知県~岐阜村では、
「エビデイ♪マルアイ♪ ハッピー♪マルアイ
 いつでも♪マルアイ♪ アイアイ♪マルアイ」のCMは、
かなりの知名度を誇ると思う。
そんなマルアイは、海苔とか海産系の加工食品を製造している企業だが、
ここが作った「わさびふりかけ」が異様に使える。
実は地味に「わさび」味のふりかけってやつは置いてなくて、
わさ(へ)びーユーザーの俺はずっと困惑していた。
永谷園「おとなのふりかけ」は味がうすいし、
そもそもわさびのツ~ンをまったく再現していない。
かといって本格的な瓶入りのワサフリを買おうものなら、
値が張って4~500円とかしてしまう。
そんなときに現れた救世主がマルアイだった。
このマルアイのふりかけはなんと100円ショップで買える値段設定!
ボリュームも38gとまあまあ!
チャックの袋入りという徹底したコストダウンのなせるタマモノ!
しかも味はしっかりWasabyな感じでいけてるんだ!
さて最近はラー油載せや卵かけなどで人気を博している、
白米
ですが、
白米 with のり茶漬け feat. わさびふりかけ
でクソうめえわさび茶漬けができる!
わさび茶漬けってけっこう安物の茶漬けだと
全然ご飯との割合が合わなくてビミョーになりがちだけど、
ただの海苔茶漬けにこのわさびふりかけを好みでBukkakeしてやると、
そいつぁもう見事なドわさび茶漬けができるってもんです。

まあ暇な方はお試しAlley!

9/26/2010

板尾創路 / 少年B

コミック・(オルタナティブ)ソング

宇川ブームで思い出した、こんな曲あったなと。
特筆すべきことはないけれど、GEISHA GIRLS、KOJI1200からつながる、
吉本 × 坂本龍一周辺(gut) × BOREDOMS周辺のコラボの一番新しいやつ。
うた・作詞板尾創路、作曲テイ・トウワ、PV宇川直宏。
テイ・トウワの緩い音と板尾との絡みがGOOOOOOOOD。
少年B
この妙なトライアングルはなんなんだろなー。
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バッファロー / WebAccess i (HD)

クラウド時代の眠れる獅子

オンラインストレージをガッツリ使いたい。
「クラウド」の声がやたら聞かれるこのモバイル時代、
そう思う人も多いはず。
ただ、魅力的なサービスがあまりない。
オンラインストレージはメガバイトの時代からギガバイト・テラバイトの
の第2世代に完全に突入しており、
無料でそれなりにPCでは活用できるものの、
モバイルへの対応はいささか完備されているとは言い難い。
現時点でおそらく一番使い勝手がよいのが
Dropboxでしょう。
ドラッグ&ドロップで直感的に使えるのが非常によく、
また動作も早い。
ただ容量が2GBと決して多くはない。
容量無制限で登録も不要なfirestorageというすごいのもあるが、
保存期間に制限があり、これはもうファイルの一時保管・受け渡しの
専用にすぎない。
Appleの有名なMobile Meは一番モバイル(特にiPhone等Apple製品)には
フレンドリーなUIだと思うが、この時代、有料の壁がかなり障害になる。
GoogleのGoogleDocsも編集できる点でクラウドとしての評価は高いが、
何かと使い勝手が悪く、もっと本格的なストレージサービスが期待される。
Microsoftが一生懸命総合クラウドサービスとして押しまくっている
Windows Liveの一環であり、クラウド制覇のための「ニンジン」として
出血大サービスで提供しているSkyDrive
これはUI的には使いやすいものではないが、
Dropbox的なフォルダ形式に変換するソフトがあるので、
PCでの管理が楽だが、モバイルへの親和性(特にiPhone)はかなり低い。
さすがMSといった感じです。
でも容量は25GBというオオマジで使えるやつなので、一番実用性が高い。
さあ、色々勝手に文句付けてきましたが、
結局一番オススメは何かというと、
「自分でストレージつくっちゃえばいい」ってのが結論。
そこで出てくるのが、バッファローのNASであるLinkStation、TeraStationシリーズ。
なぜバッファローかというのは、ただ単に自分の好みではない。
まず設定が楽。
AOSSというアクセスポイントとのリンクの自動設定があり、
いちいちSSIDや暗号キーやPINGの確認をしなくても、
ボタン1つで電波を共有化してくれる。
AOSSはバッファロー独自の規格のようだが、
NECのAtermルーターなどでも使える規格のため、
この汎用性は重視したいところ。
さらに昨日レビュったブラザー社のハードとも連携する。
その他にもいろいろAOSSをつかったリンクはあると思う。
さらにせっかくNASを持ったら、
外部からのアクセスというLAN HDDならではの利点を活かしながら
利用したいものだが、
この点もiPhone、iPad等に対応した純正管理アプリ「WebAccess i」が出ており、
こちらを使用すれば非常に明快なUIでモバイルからHDD管理ができる。
しかも無料、早い、iPad専用のHDのアプリもある。
早い話が、屋外から家のHDDにかんたんにアクセスでき、
中の音楽や動画を管理することができるのである。
唯一の欠点が10MBのサイズまでしか閲覧できない点であるが、
画像・音楽であればほとんど見ることができるのではないか。
(動画はまず無理だ。)
iTunesがまだ母艦と有線ベースでリンクしているため、
現時点では家のHDDに入ってる音楽を聴く、という点については、
最強(というか一強?一興。)
一応アプリからの管理が楽だが、
Web上のアクセスサイトを介してHDDにアクセスもでき、
その場合はある程度のサイズまでは見ることができると思う。
自分は動画も見れた。
バッファローの安定感とフレンドリーさはとても魅力的であり、
NASの存在も今以上に取り上げられるべきであると思う。
(なんとなく地味だからなぁー)
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Buffallo WebAccess i のダウンロード
Buffallo WebAccess i HD のダウンロード

ブラザー工業 / MyMio DCP-J715N

Scan Everything!!
勢いで複合機買ってきました!
大切な音楽チラシコレクションを
死ぬ前にデジタル化しておくため!
さて、
プリンタ、スキャナ、複合機といえば、
たいていはキヤノンかエプソンを思い浮かべるかと思いますが、
実はもっと名器を作るメーカーがあるのです。
その名もBrother!
へい、兄弟!ってな具合の、
イカした名前の野郎です。
さてこの今回購入したスキャナーですが、
今夏(もう肌寒いですけど)の新モデルであった逸品で、
価格コムでも評価が高く、
じぶんも最後までどっち買うか迷っていた名器DCP-595Nの
後継に近い商品と思われます。
さて、どこがよいかというと、
●四色独立インクカートリッジ採用により、
インクが一色単位で交換できて経済的!
●他のメーカーにはないゴツくて漆黒のボデーがイカす!
●brotherのロゴがblurみたいで秀逸御洒落。
●松下奈緒が宣伝してるから俺が嬉しい。
●もちろん無線LANです。
●有線LANでもUSBでもいける。
●iPhone, iPad対応のアプリがあり、
ワイアレスでiPadへの(からの)スキャニングやプリント指示が可能。
●自動紙送り(ADF)が付いてる。
(Asian Dub Foundationではない)
んでなにより、値段がやすい!
こんだけついて15000くらいで買える。
ADFつきでこの値段は他にはないです。
ということで、安かろう悪かろうではなく、
手に届くプライスで充実した安定感持つブラザー製品に
益々に愛着を持った次第です。

9/25/2010

Dinosaur L / #5 (Go Bang!)

濡れるオドリタリナソー・L

自分がArthur Russellを聴くようになったきっかけが
このDinosaur Lのアルバム「24→24 Music」。
もうね、このタイトルがいい、「24→24 Music」、これだけで濡れる。
セクシーなボーカルで尚、濡れる。
アルバム自体がクッソ名盤なんだけど、
この曲がその中でもクッソクッソ名曲過ぎて困ってます。
今日みたいな眠れない夜はこの曲に限る。
切ないJazzyな旋律にやたら興奮するビート。
朝まで踊り明かすための音楽。
眠れない人、眠りたくない人のための音楽。
↓この動画のはリミックスだけど、これも好きー。
Dinosaur L - GO BANG!!! Arthur Russell
それよりタイトルの由来、「#5」=「五番」=「Go Bang!」なのか?
親日家?!
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The Normal / Warm Leatherette/T.V.O.D.

濃~厚なシングル盤

Daniel Millerの「The Normal」名義でのシングル。
シングルの名盤にしてThe Normal唯一の作品。
かのMuteレーベル設立に伴い発表されたものだそうで、
そう考えると歴史を感じるというか、感慨深いというか。
というか、これで78年リリースだから恐ろしい。
どんだけ時代を先取りしてたんでしょう。ド変態。
曲は本当にミニマル中のミニマル。
反復ロック。無機質~。
癖になってしょうがない、麻薬みたいな音楽。
ミニマルの魅力をこの曲で初めて知った。
The Normal - Warm Leatherette
the normal - tvod
んでこれがGrace Jonesのカバー。クール。↓↓↓
Grace Jones-Warm Leatherette(1980)
んでこれがDuran Duranのカバー。意外っ!↓↓↓
Duran Duran Warm Leatherette
どうでもいいけど、The Normalって名前にだまされると、
アブノーマルな目にあいますよ。。。
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2010年第3四半期のBEST5

四半世紀生きてきまして・・・
あまり見ることのない四半期区切りのフェイヴァリット!!
たまにはいいっしょ!
1位 七尾旅人「billion voices」

ビリオン・ヴォイシズ

→最高!!!!!

2位 やけのはら「This Night Is Still Young」


ディス・ナイト・イズ・スティル・ヤング

→夏はオワラナイ!!!!

3位 HIFANA「24H」


24H(DVD付)

→期待をはずさない!キモきもちい!!!
4位 the brilliant green「BLACKOUT」

BLACKOUT

→ソロよりやっぱブリグリ!劣化してない!

5位 突然段ボール「魂の一人旅」


→突然段ボールまさかのNOWなリミックス!
次点 クレイジーケンバンド「MINT CONDITION」

MINT CONDITION(初回限定盤)(DVD付)

→『地層』のギターにシビレタ!
っつうことで夜露死苦!

Sarah Blasko / As Day Follows Night

ジャケ買いしたいアルバムNo.1

ジャケットを見て欲しいと思ったら即買い必須!!!
裏切りませんっ!!!
Sarah Blaskoはシドニー出身のミュージシャン。
私もあまり詳しくありません。
本作はサードアルバムらしい。
自分自身ここまでの完全なるジャケ買いは今までない。
そして、ここまでジャケ買いが当たったことがない。
という点で非常に印象に残っているアルバム。
プロデュースはPeter, Bjorn & John のBjorn(カタカナで書くと「ビヨーン」)。
ということで少し親近感がわく人もいるのでは?
全体的にフツーなポップスにも聴こえるのですが、
どこかもやっとした陰りを感じるのがよいのでしょう。
あとドラムがやたらズンドコしている曲が多く、
美声とズンドコの絡みがとても気持ち良い。
iTunesのGeniusをかけたらThe Drumsが出てきたけど、納得。
尚、この曲はフツーな方。↓↓↓
Sarah Blasko - "We Won't Run"
美人やわぁ。
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Picky Picnic / Ha! Ha! Tarachine

普及(しない)の名作

こどものころ玖保キリコの漫画は何度か読んだことがある。
こどものころに使っていた布団は玖保キリコの漫画のキャラの絵だった。
こどものころバレンタインにもらったチョコのパッケージが玖保キリコ画だった。
(これマジ)
なんでか自分の周りには結構玖保キリコの「キャラ」モノがたくさんあった。
果たして20年弱後、長期間のブランクを経て、
私は玖保キリコの「ロック」を聴いていた。
(製作は85年ごろ、つまり生まれる前だけどね・・・)
なんだか聴いているととてつもない気持ちの良い覚醒を覚えるのは、
玖保キリコの創作がもつ「こどものピュアさ」が引き出す
「エグさ」みたいな毒の要素故のみならず、
単純に幼少期のぼやりとした気持ちの悪い記憶が蘇るということも
相まってのことだと思う。
っていうのも考え過ぎで、
ただ単に童謡だった、って落ちなのかもしれない。
まあそんなことはどうでもよくて、
とにかく未だにフォロワーも現れないし、
Amazon.comにも出ていない不朽の名作。
チープな打ち込みと変声Vo.による超絶POPが特徴だが、
たま~にシリアスな側面も覗かせる。
個人的にはレコードB面の4曲目「オールナイト・プレイヤー」がお勧め!
なかなか売ってないし、
自分も汚いレコード屋で発見した次第だが、
ネタではなく、本当に聴く価値は、間違いなくある。
Picky Picnic - Go Shopping
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9/23/2010

Perfumeに歌ってほしい3曲

ということで、うすっぺらですが

勝手にセレクトしてみました。
本当に勝手です!
①アポジー&ペリジー『真空キッス』『月世界旅行』

アポジー&ペリジー / SHINKUU KISS
アポジー&ペリジー / GESSEKAI RYOKOU
細野・松本コンビのプロデュースによる
戸川純と三宅裕司のデュエット曲という豪華な曲。
<仕掛け>の存在感がPerfumeっぽい!!!ってのは考え過ぎ!!
元祖 エレJ-POP!!
②ヒカシュー『20世紀の終りに』

ヒカシュー / 20世紀の終りに
20世紀の終りが終わり、Perfumeが堂堂と降臨する新・時代。
「恋の断面図を 透かして見てごらん」なんて、いかにも。
「地獄」なんてワードはPerfumeの曲には出てこない出てこないだろうから、
なおさら聴いてみたい。
③スクーターズ「東京ディスコナイト」

Tokyo Disco Night(single version)-SCOOTERS
スクーターズとPerfumeを同じように扱うのは非常にナンセンスですが、
ただ、いい曲はいいし、合う曲は合うんだから、聴きたいじゃん!
3曲とかいいながら3曲以上セレクトしている。
こういうところが私が駄目人間たるゆえんである。
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忌野清志郎 / HB・2B・2H

王の風格

私が何気な~く買ったキヨシローのアルバム「KING」。
KINGというにはあまりにも何気ない、
ふつーのかわいらしいキヨシローがジャケになっている。
(だがそれがいい。)
その中に入っているこの曲『HB・2B・2H』。
鉛筆(野郎)が主人公で、
「だんご三兄弟」を連想させるような牧歌的で、
本当にNHKの子供番組で流れてしまいそうな歌。
「HなBだぜ HB」とかちょっとNGな部分もあるけど。
ダサかっこいい。
このアルバムの中のピークはもっと別の曲にあると思うけど、
僕はなぜか同曲に意識が行ってしまう。
キヨシローはソロくらいしか聞かないので、
この他にはタイマーズとRCの「カバーズ」くらいしか持っていない。
RCは聞いてもあまり好きではない。
そんな人間が言うのもなんだが、
日本語ロックのオシャレさ、かっこよさを体現したのがはっぴぃえんどならば、
日本語ロックのダサさをまず体現し、それを「かっこいい」まで昇華させたのが、
キヨシローだったのではないだろうか?
という意味で、
2000年代に入ったのち、
気ままなキヨシローから発表されたこの『HB・2B・2H』という曲は、
象徴的な何かを持っている。
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9/22/2010

John Wiese / Soft Punk

ノイズを操っておる...

このノイズはここ、あのノイズはこのタイミング、、、という具合に、
ノイズの適材適所を知り尽くし、
「ハーシュ」を「エクスタシー」に変える魔法を使えるミュージシャン(?)、
それがJohn Wiese ――だと勝手に思っている。
John Wiese - East River Park
冒頭に書いたとおり、本当にノイズを操っている。
適当に出している音では、絶対ない、
そう思わされるだけの充実した、計算された何かがある。
サンプリングであればともかく、
工場で何かを切削するような音や、
金属をチェインソーとハンマーでぶち砕くようなこの定義し難い音を
これだけ自在に想いのまま操るということは、
並大抵の感覚でできるものではない。
どれだけギターを流暢に弾くよりも、
ある種、難しいのではないかと思う。
音のファクターを見ても、総体を見ても、
どこまで行っても決してPOPではない、永遠のオルタナティブ。
だけど当の本人はまるでPOP職人のように丁寧に音を紡ぐ。
この音が好き、とかそういうことより、
存在していることに意義を感じる。
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浜田真理子 / あなたへ

僕が聴きたかったラブソング集

今この文章書こうと思ったら、
仕事の癖で「お疲れ様です。」から入ろうとしてしまった。。。
病気です。
さてそれはいいとして、浜田真理子の「あなたへ」。
中四国エリアローカルをベースに活動するシンガーソングライターの作品です。
曲はピアノオンリーの弾き語り。
静岡に来てから初めて聴くようになったのですが、
最初に買ったアルバムがこの「あなたへ」でした。
非常に聴きやすくしっとりとまとまったアルバムで、
喧騒から離れたいとき、いつも聴いていた。
テーマは「あなたへ」ということで、
「わたし」と「あなた」の2者が主人公のラブソングがメイン。
こういうアルバムのまとめ方する人、最近少ないですよね。
とにかく、日本語と歌声が<美しい>。
ファーストアルバムでは流暢な英語を披露しているのですが、
断然個人的にはこのセカンドの流麗な日本語が心を打つ。
美し過ぎて、ピュア過ぎて、時折太陽の光のように厳しさを照りつける。
母親のような大きなこころで。
返せ 私のこころを 置いてゆけ
 あなたに あげるつもりの こころでは なかったのだ
」(『あしくび』より引用)
涙の代わりに こころで血を流す」(『Fruitless love』より引用)
そんな中途半端な愛なら どうぞ持ってお帰り下さい
 そんな中途半端な愛でも 喜ぶ誰かにおあげなさい
」(『純愛』より引用)
目を閉じて わたしのこころに
 愛の詰まった わたしのこころに 聞いてみよう
 するとこころはこう言った 
 『なぜ理由がなくてはならないのか』と
」(『理由』より引用)
何かハッとする想いに、我を失い、そして取り戻す。
でもそんな<エセの優しさ>だけではないラブソングを僕は聴きたかったのです。
歌声が<美しい>と前述したが、同時に歌声の迫力がすごい。
いや、さらりと聴いても分からないのだが、
(寧ろオシャレなジャズ喫茶のBGMのようにさらりとも聴けてしまう自然な歌声)
あとから心に引っかかってくる言葉と声の重み。そして包容。
ピアノの音とともに空気を破り、皮膚を破り、内臓を破り、
心の芯の真に突き刺さり沁みてくる。
このアルバム収録の『月の記憶』という曲は「あなた」と「わたし」を、
「太陽」と「月」に喩え唄った名曲。(おそらく一番有名。)
え、、有りがちな比喩ですって・・・?
確かにそうなんですけど、それが単純にそういうわけでもないのです。
語感や修辞の美しさの演出のために比喩を駆使しているだけの曲ではないのです。
浜田真理子・月の記憶
ファーストもサードも名作。(4作目は未聴)
テーマはすべて異なる。
商業からは2、3歩距離を置いている。
<唄いたいこと>をしっかり持っているから、
TVへの露出が増えても、
音源が売れるようになっても、
テクノロジーが一層進化しても、
ローカルベースの活動はやめないだろうし、
作風を変えるということもないだろう。
ずっと浜田真理子のままであり続ける、そんな気がします。
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9/20/2010

The ピーズ / 実験4号

架空の映画のテーマソングみたい

さっき投稿したコラムに出てきた曲です。
前ブログより記事移行完了したので、書いてみました。
これもラジオで聴いていたく気に入って愛聴しておりました。
これは例のラジオで賭け録音した後半部分で、
聴いてるうちに何か好きになっちゃって、
そのまま消さずに残しておいたので印象に残ってます。
実家のテープにはブリグリとかSOPHIAとか当時聴いてた曲の合間に、
すんごい浮いて収録されてます。
(あ、所謂個人で楽しむ範囲内での使用ですよ)
この曲は単純にメロディーがいいということで気に入ってたと思ったのですが、
実は自分の中では歌詞も潜在的に残っており、
1~2年前に久しぶりに聴いたときにほとんどフルで歌えたので
とても驚いた記憶があります。
なんというか、短編の青春小説のサントラのような、
とてもやさぐれた感じのはるの人生観がすごく胸に響きます。
実際にこれをテーマにした小説や映画もあると聞いたことがありますが、
俺も作りたいッ!って思ってしまいます。
なんか色々情景が浮かんでくるんです。
この歌詞は色んな解釈ができると思うので、
そんな妄想だけでも飯3杯いけますな。
なんにしてもピーズの音楽は品がなくて生々しいから、
全然違う人生を歩んでいても、なんか身近というか、
身の回りのドラマのように感じるんです。
そうさせるのが、はるのストーリーテラーっぷりなんだろうな。
Theピーズ / 実験4号
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=tjmhndrx-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B00005F7NT&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr

ミュージックスクエアの想い出

ハリケーン・レィディオッ!
「ミュージックスクエア」というラジオ番組がある。
といっても今は聴いてないし、
今と当時とではまた内容が大きくことなるだろうから、
正確にはそんなラジオ番組が「あった」と言っておきます。
自分の<音楽好き>の基盤を築いたのは、
間違いなく中学の時に聴いていたこのNHK-FMの
「ミュージックスクエア」というラジオ番組である。
もう、絶対それ。それ以外ない。
そのラジオを聴いていなかったら、
僕は今頃何を聴いていたのだろうか。
そもそも音楽を聴いていたろうか。
というくらい。
別に音楽を聴くために聴き始めたわけではなかった。
中学だから、飯食った後自分の部屋に戻って、
マンガ読んだり、勉強したり、ゲームやったり、
そんな「~ながら」に適したBGMが欲しかったので、
適当にラジオをひねっていたら、
この番組がちょうど曲をフルコーラスで流していたので、
こりゃいいやってなって聴いていた。
最初に聴いたときのゲストははっきり覚えている。
―「ゆず」だった。
まだブレイク前で、「『夏色』って新曲を出します!」
とかって宣伝してるころのゆずだった。
「変な名前ー」って思ったので、印象に残っているのですな。
んでちょっと聴いてるうちに、
「フルコーラスで流れてる、ってことは、
録音しちゃえばCD代(正確にはCDレンタル代)浮くな!」
という発想に至り、
からっぽのテープを買ってきて毎日少しずつ録りためるようになりました。
NHK-FMは特に音質もよく、たまにへんな雑音が入ることはあっても、
中学生の耳には十分な音質でした。
ただ、フルで流れるのはいいのですが、
曲紹介→その曲が流れる→さらにもう1曲流れる→「今の曲は~」と後から曲紹介
という構成だったので、
2つ目に流れる曲は賭けでした。
特に好きでもない曲でも録音されてしまうからです。
いらないときはラジオからカセットモードに変えて、
巻戻しをかけて録音したいところまで持っていき、
またそこからカブせで録音する、
という今考えれば恐ろしくアナログな作業をしておったわけです。
でも何かその作業楽しかったな(オタクっぽいけどね)。
今思えば。
ちなみに最初にテープに録ったのは、
Coccoの『雲路の果て』だったと思う。
(ずっとだれの曲か分からなくて、
欲しくてたまらんかったから咄嗟に録ったの覚えてる)
このラジオで出会ったアーティスト、曲もたくさんあります。
特に衝撃だったのは、
七尾旅人「戦闘機」
羅針盤「永遠のうた」
Theピーズ「実験4号」
パラダイス・ガラージ「※曲名忘れ・・・」
くるり「ばらの花」
これらの曲がフツーに流れてたなんて、
改めてNHKの凄さを実感する。
ほかにも、
WINO
キリンジ
eastern youth
ゆらゆら帝国
DMBQ
スーパーカー
GO!GO!7188
ハートバザール
斉藤和義
TMGE
シアターブルック
クラムボン
谷口崇
広沢タダシ
等々、ここでゲストとかで出てて知ったバンドは数知れず。
ゲスト出演の録音とかもしてたので、
今実家に帰ればレアな音源があるかもしれん。。
そんでこっからSNOOZERやロッキングオンを読むようになりました。
(渋谷サンのラジオもね!)
高校入ってからも一応聴いてたけど、
だんだん嗜好は洋楽に向いてきて(ありがちな流れ。。)、
邦楽オンリーの「Mスク」は魅力なくなっちゃって疎遠だった。
でも今邦楽が非常に魅力的だと思うし、
やっぱりMスクの影響はでかい。
あの時色んな音を聴いていたから、
今耳の度量がでかくなって、
あらゆる音楽を等価に聴けるのだと思う。
感謝してやまない、TV含めて今までで一番好きな番組です。

Phew / 秘密のナイフ

ジャケット見るとやっぱ美人だなぁ

Phewというシンガーの歌声の側面がフルに発揮されているアルバム。
一つ一つ丁寧に言葉を紡ぐPhewの歌唱は、本当に唯一無二だ。
しっとりした構成の中で一際目立つパンク精神を発揮した
『ひとのにせもの』で「もううんざりだ」「もう飽き飽きだ」
と叫ぶPhewの熱唱は、『夢の成る丘』で「くだらねえ!くだらねえ!」と叫ぶ
突然段ボールの故・蔦木栄一氏と共鳴して聴こえる。
発売時期といい、籍を置いていたレーベルと言い、アルバムの構成と言い、
突然段ボールの「抑止音力」と対で聴きたいアルバム、ってのは考え過ぎ?!
(「ひとのにせもの」、「ゆめのなるおか」なんか語感が、、、
え?もういい、うるせぇ黙れって?)
↓はこのアルバムの曲じゃあないけど、
山本精一参加のNOVO TONOってバンドの「パノラマパラダイス」
ってアルバムの中の曲。(これもまた名盤でやんす)
この曲だけ羅針盤みたいなんだよなー。
Novo Tono (phew) - 「夢の半周」 (1996)
近藤達郎、西村雄介、山本久土、植村昌弘、大友良英、と
参加メンバーもすごい。スターリン臭も若干。
植村氏のパーカッションが個人的には美しさを増幅させていると思う。
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Silver Apples / Ruby

こ...これが60年代ですって?

Silver ApplesとSuicide、この2バンドは、
いつ聴いても作品を出した時代を疑ってしまう。
特にこのSilver Applesの『Ruby』を聴くと、
とても60年代リリースとは思えないのだ。
ただし決して前衛的という点だけが浮き出るわけではなく、
もうすでにポップスとして聴くことができるだけの
完成度をも持ち合わせている。
Silver Apples - Ruby (1968)
今でこそまったく普通のポップスにも導入されている手法だが、
このミニマルなパーカッションはテクノ史の紀元といってもよいのでは。
さらに無機質なシンセ、反復するVo.、すべてが今でも十二分に幻想的。
当時の人はどういう風に聴いたんだろうなと夢想。
一度シンセ音楽を知らない耳で聴いてみたいと思うのは、
私だけではないはず。
あ、あとジャケもかっけーや。
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岡村靖幸 / 未完成

この切なさはやはり岡村印

「変わってしまった」と大学の時の先輩は
『Me-imi』をあまり評価していなかった。
テクノロジー的な意味で、
曲の調子の変化は間違いなくあったと思う。
そして確かに歌詞は決してストレートではなく、
岡村の中へ中へと進み入る感じの今までにない感触を受ける。
歌詞ってもんは、ただの飾りであったり、
あるいは雰囲気作りであったり、と、曲の「従」の存在と
考える人も多くいると思う。
岡村ちゃんのこれまでのアルバムも、
歌詞だけはイロモノみたいに取り上げられることもあったしね。
このアルバムの歌詞は一聴してそういう感覚を
更に昇華させたようにも聴こえちゃうんだけど、
実はそういった価値観と真逆の「本当はこう伝えるべき」という、
岡村ちゃんのむき出しの素直な表現・信念の結実のように感じられるのです。
つまりより本心を書こうとしたら、
より複雑になっちゃった、って感じかな。
岡村ちゃんの中へ入れば入るほどファンタジーなんだろうな。
なんか書いてて意味不明になってしまったが。
言葉が今までより活き活きと最前面に立っている。
そして見事に曲がそれに着いてきてる。
当時としては9年ブランクをおいての新作であったわけだけど、
納得もいく。
そんなアルバムの中で2曲あるバラードのうちの1つが『未完成』。
岡村ちゃんはもちろんバラードだけの人じゃない。
でもバラードという曲調と非常に相性の良い曲を作る人だと思う。
この『未完成』はいつになくシンプルで、
アルバムの中どころか岡村史のなかでも浮いているかのように思える曲。
でも昔からあったかのような曲。
セルフカバーしてるみたいに聞こえる。
とにかく何か引っかかるんです。
これを夕暮れ時に聴くと、涙が止まらなくなるよ。。
岡村靖幸未完成(Me-imi)
ちなみに岡村ちゃんフリークの先輩が、
大学のときのバイトの職場にいたんだけど、
その人に色々岡村ちゃんのことは教わった。
その人がいなかったら岡村ちゃん聴いてなかったかも知れない。
いつも聴くたびに思い出す。
元気でやってらっしゃるかなぁ。
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EGO-WRAPPIN' / RED SHADOW

抜群の疾走感と曲構成の絶妙さ

なんじゃこりゃ!
と思わず思ってしまうかもしれないほど、
最初聴いたときはエゴラッピンのイメージと個人的に離れていたので、
紹介してみます。。
まずイントロからピアノ鍵盤ひとつを叩き続け、
途中からホーンやら拡声器やサイレンが絡むという構成。
インストかと思いきやしっかり変声ボーカルが入ってくる、
といっても唄っているという感じではなくセリフっぽくシャウト。
きいてると1分半くらいから背筋がぞくぞくしてたまらんくなる!
これ聴いてるとどうしても「No New York」を想起するんだけど、
戸張大輔をカバーしちゃう中納嬢の幅広いセンスなら、
そういうルーツも大いにあるんだろうなと勝手に推測。
この曲に限らずこのアルバムはものすごいハイテンションで
打ちのめされる。ライブも盛り上がりまっせ!
Ego-Wrappin' - Red Shadow
ちなみにRED SHADOW=赤影、だね。
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「Nurse With Wound List」とは何ぞや?

インターネット無き時代のオルタナ羅針盤
Nurse With Woundという前衛バンドがいるが、
彼らがまだインターネットどころの騒ぎですらない
1970年代後半~1980年初頭に製作したアルバムに、
世界中のちょっとずれたことをやっているバンドのリストを添付した。
以下はWikiからの引用ですが、
かなり錚々たるメンツ。
* Agitation Free
* Pekka Airaksinen (Sperm)
* Airway (Los Angeles Free Music Society)
* Albrecht D
* Alcatraz
* Älgarnas Trädgård
* ALL-7-70 (Alan Sondheim)
* Alternative TV
* Alvaro Peña-Rojas (The 101ers)
* Ame Son
* AMM
* Amon Düül
* Amon Düül II
* Anal Magic and Reverend Dwight Frizzel
* Anima/Anima Sound (Paul and Limpe Fuchs)
* Annexus Quam
* Aqsak Maboul
* Arbete och Fritid
* Arcane V
* Archaïa
* Archimedes Badkar
* Area
* Gilbert Artman (Urban Sax, Lard Free, Operation Rhino)
* Art Bears
* Art Zoyd
* Arzachel
* Robert Ashley
* Ash Ra Tempel
* Association P.C. (Pierre Courbois)
* Il Balletto di Bronzo
* Banten
* Franco Battiato
* Han Bennink
* Steve Beresford
* Jacques Berrocal
* Philippe Besombes
* Biglietto per l'Inferno
* Birgé Gorgé Shiroc (Jean-Jacques Birgé, Un Drame Musical Instantane)
* Blue Sun
* Raymond Boni
* Don Bradshaw Leather
* Brainstorm
* Brainticket
* Brast Burn
* Brave New World
* Anton Bruhin
* Brühwarm Theatre
* Cabaret Voltaire
* John Cage
* Can
* Capsicum Red
* Captain Beefheart
* Chamberpot
* Checkpoint Charlie
* Theatre du Chene Noir
* Chillum
* Henri Chopin
* Chrome
* Cohelmec Ensemble
* Jean Cohen-Solal
* Collegium Musicum
* Roberto Colombo
* Come (later Whitehouse)
* Companyia Elèctrica Dharma
* Comus
* Cornucopia
* Crass
* Creative Rock
* Cromagnon
* David Cunningham
* Cupol (a Wire side project)
* Dadazuzu (only ever made 1 track for a compilation release)
* Wolfgang Dauner
* Debris'
* Decayes
* Dedalus
* The Deep Freeze Mice
* Deutsch-Amerikanische Freundschaft
* Dharma Quintet
* Dies Irae
* Dome (Another Wire side project)
* Doo-Dooettes (Los Angeles Free Music Society)
* Philippe Doray
* Roger Doyle (Operating Theatre)
* Jean Dubuffet
* Dzyan
* Eiliff
* Emtidi
* Eroc (Grobschnitt)
* Etron Fou Leloublan
* Exmagma
* Family Fodder
* Patrizio Fariselli (Area)
* Faust
* Luc Ferrari
* Fille Qui Mousse
* Floh de Cologne
* Flying Lizards
* Food Brain
* Förklädd Gud
* Walter Franco
* Free Agents (Pete Shelley)
* Friendsound
* Fred Frith
* Gash
* Ron Geesin
* Gila
* Jef Gilson
* Glaxo Babies
* Gomorrha
* Gong
* Good Missionaries (Alternative TV)
* Le Grand Magic Circus
* John Greaves and Peter Blegvad (Henry Cow/Slapp Happy)
* Fernando Grillo
* Ragnar Grippe
* Grobschnitt
* Group 1850
* Jean Guérin
* Franz De Byl
* Friedrich Gulda
* Guru Guru
* Hairy Chapter
* Hampton Grease Band
* Henry Cow
* Pierre Henry
* Heratius
* Hero
* Juan Hidalgo
* Hugh Hopper
* Horde Catalytque Pour La Fin
* Horrific Child
* Ibliss
* L'Infonie
* International Harvester
* Iskra
* Island
* Martin Davorin-Jagodic
* Jan Dukes de Grey
* King Crimson
* Basil Kirchin
* Osamu Kitajima
* Kluster
* Frank Köllges
* Komintern (Red Noise)
* Kraftwerk
* Krokodil
* Steve Lacy
* Lard Free (Urban Sax)
* Le Forte Four (Los Angeles Free Music Society)
* Lemon Kittens
* Lily (band)
* Limbus 3/Limbus 4
* Bernard Lubat
* Alvin Lucier
* Magical Power Mako
* Magma
* Colette Magny
* Mahjun
* Mahogany Brain
* Radu Malfatti and Stephan Wittwer
* Mama Dada 1919
* Michael Mantler
* Albert Marcoeur
* Mars
* Maschine NO 9 (Krautrock supergroup)
* Philippe Mate and Daniel Vallancien
* Costin Miereanu
* Min Bul
* Mnemonists (Biota)
* Modry Efekt
* Moolah
* Anthony Moore
* Mothers of Invention
* Moving Gelatine Plates
* Fritz Müller
* Thierry Müller (Ilitch)
* Musica Elettronica Viva
* Music Improvisation Company
* Mythos
* Napoli Centrale
* Negativland
* Neu!
* New Phonic Art
* Nico
* Night Sun
* Nihilist Spasm Band
* Nine Days Wonder (band)
* Nosferatu
* Nu Creative Methods
* Oktober
* Yoko Ono
* Operation Rhino
* Opus Avantra
* Orchid Spangiafora
* Out of Focus
* Ovary Lodge (Keith Tippett)
* Tony Oxley
* Evan Parker and Paul Lytton
* Pataphonie
* Jean-François Pauvros and Gaby Bizien
* Pere Ubu
* Pierrot Lunaire
* Der Plan
* Plastic Ono Band
* Plastic People of the Universe
* Poison Girls
* Pôle (Philippe Besombes and Jean Louis Rizet)
* Pop Group
* Michel Portal
* Bomis Prendin
* Public Image Ltd
* Red Krayola
* Red Noise (French band)
* Reform Art Unit
* Steve Reich
* Achim Reichel
* The Residents
* Catherine Ribeiro and Alpes (French band)
* Boyd Rice (NON)
* Terry Riley
* Claudio Rocchi
* Rocky's Filj
* Ron 'Pate's Debonairs
* Dieter Roth, Gerhard Rühm, & Oswald Wiener
* Ray Russell (musician)
* Terje Rypdal
* Martin Saint Pierre
* Samla Mammas Manna
* Gunter Schickert
* Second Hand
* Secret Oyster
* Seeselberg
* Semool
* Sonny Sharrock
* Silberbart
* Siloah
* Soft Machine
* Smegma (Los Angeles Free Music Society)
* Sally Smmitt (Sally Timms/Mekons)
* Alan Sondheim
* Snatch (Judy Nylon)
* Sperm (Pekka Airaksinen)
* Sphinx Tush (Only made two tracks)
* Stooges
* Karlheinz Stockhausen
* Demetrio Stratos (Area)
* Supersister
* Taj Mahal Travellers
* Tamia
* Tangerine Dream
* Ghédalia Tazartès
* Technical Space Composers Crew
* Mama Béa Tekielski
* Third Ear Band
* Thirsty Moon
* This Heat
* Jacques Thollot
* Thrice Mice
* Throbbing Gristle
* Paolo Tofani (Area)
* Tokyo Kid Brothers
* Tolerance
* Tomorrow's Gift
* Ton Steine Scherben
* TransMuseq
* Uli Trepte (Guru Guru)
* Twenty Sixty Six and Then
* Univers Zero
* Christian Vander (musician) (Magma (band))
* Velvet Underground
* Vertø
* Patrick Vian
* L. Voag (The Homosexuals)
* Michel Waisvisz
* Igor Wakhevitch
* Lawrence Weiner
* Trevor Wishart
* James White and the Contortions
* Whitehouse
* Wired
* Woorden
* Robert Wyatt
* Xhol Caravan/Xhol
* Iannis Xenakis
* Ya Ho Wha 13
* La Monte Young
* Frank Zappa
* Zweistein
* ZNR
とまあ、当時としてはリスナーも限られた情報しか得られなかったので、
かなり重宝したそうな。
今見ても十分分かる、というか今になって正当に評価されているバンドがたくさん。
宗教団体ヤホワ13や、有名なジョン・ケージ、クセナキス等も入ってる。
自分の好きなChrome、Marsも。
日本のバンドで載ってるのは...東京キッドブラザース(!)。
・・・加川良の曲もあるもんね。
あとタージ・マハル旅行団、オノ・ヨーコ。
あと5年後なら非常階段とか色々入ってたかもね。
これを参考にして、再度80'sを探ってみてはいかがでしょうか?
(Wikiのリンクもないような糞マニアックなのもたくさん載ってますぜ!?)

コクシネル / BOYS TREE

唄声の重みを知る一枚

コクシネルについては、
自分はあまり詳しくないのでWikipediaに任せるが、
このアルバム収録の名曲「少年の木」は意外なことに地上波で出会った。
大学時代に深夜番組で「FACTORY LIVE」というフジ系列のライブ番組があり、
(今もあると思うけど)
そこでこのバンドが出ていたのだ。
名前こそ知ってはいたが、全く食指が伸びていなかったバンドだったので、
思わず録画して(VHSにね)、何度も見ていた。
後からこの「BOYS TREE」という作品を買い、
そこに『少年の木』は収録されていたが、
唄声は同じように美しい、独特の歌い回しだった。
このボーカル野方囁の唄い方はどこかPhewのそれを思い出す。
唄うっていうよりひねり出す感じ。
曲を聴いててもあまり分からないけど、
本当は野方氏の歌唱力はかなり高いと思う。
「怪しい感じがする」「神秘的」とかそういう形容だけで終わってはもったいない。
胎盤の中から聴くような、唯一無二の歌唱。
『少年の木』はかなり聴きやすい讃美歌のような曲だが、
ほかのアルバムではバリバリにノーウェーブっぽい演奏も聴ける。
そっちの方が本当はこのボーカルと相性がいい感じもするけど。
そしてもう1曲『天と地の偶像』というかなりぐっとくる曲も収録されている。
Cock C'Nell - Shounen no Ki
今思えば地上波にコクシネルが、というのはかなりすごいことだと思う。
たまに地上波ってのはこういうことをするね。
地上波で誰々(=マイナーなアーティスト)って聴くと興奮しちゃう。
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サニーデイ・サービス / 胸いっぱい

実は渾身の一曲だったのだろうか?

サニーデイ解散前の最後のアルバム「LOVE ALBUM」収録の一曲。
「LOVE ALBUM」に関してはあまりいい話は聞かないが、
自分の周りではけっこう評判いいし、
なによりこの曲が入っているから僕にとってはマスターピースである。
曽我部氏のソロ、あるいは曽我部恵一BANDと、
サニーデイの決定的な違いっていわれると、
僕にははっきりした答えは出せないけれど、
なんとなくサニーデイだけには「汗」を感じさせない、
どこかドライでサイケな印象を受ける。
再結成後の新作もそんな感じだったし。
この曲はそんなサニーデイの雰囲気と、
ソカバンのパンクっぽい感じが混在していて、
なんとなく曽我部氏がちょうど音楽的に分岐点にいるときに
つくられた作品だったのではないか、なんて考えてしまう。
実はこのあとの解散期間中、ソカバンのライブアルバムにも収録されてるし、
ソカバンのセトリにも入ってたりしてフツーに演奏されているので、
けっこうお気に入りなのかな。
胸いっぱい/サニーデイ・サービス
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豊田道倫 with 昆虫キッズ / ABCD

気づいたらiPodレートを全曲☆☆☆☆☆にしてたアルバム

快作、という言葉がぴったりのアルバム。
豊田道倫という人はもう長いこと音楽をやられているが、
常々思っていたのは本当にPOPな音楽を書く人だなということ。
活動の範囲だとか、唄い方とか、唄う内容のオブラートの無さで、
聴く人が相当限られてしまっているため、
今の知名度こそ低いが、変わったプロデュースがつけば、
大化けしたり、すっごい有名なシンガーになっちゃうんじゃないの?なんて思ってた。
それこそミスチルみたいに。
そんな自分の妄想が少し妄想じゃなくなったと思わせてくれたのが
この若手バンド<昆虫キッズ>との共作。
観た感じ本当に若いな~。
昆虫キッズとだからなのかは分からないが、
本来豊田氏が持っていたセンスがギター以外の楽器と混ざって
見事に花開いたというか、本当にPOPになったな、って感じた。
不思議とアコギオンリーの時よりも、
歌詞がずんずん突き刺さってくるときがままあるのだ。
ローファイとかスカムとかなんとか言われてたの嘘みたいね。
めちゃかっこいいPVをみると豊田氏はいつもの豊田氏で、
何も構えちゃいないんだけどね。
ゴッホの手紙、オレの手紙
なんかPVみると泣けてくるんだよなー。
本当豊田さんの声、あったかくて好きだ。
昆虫キッズもこないだ静岡にライブ来てて、
行こうと思ってたらライジングサンとかぶっちゃって行けなかったので、
どっかで必ず観ておきたいな。
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SoFkay / Magic Out!

眠れる名曲集

非常に知名度は低いと思われるバンドです。
書いている私も詳細はあまり知りません。
ではなぜ持ってるかというと、このアルバムの帯コメントを
突然段ボールの蔦木兄とPanicsmileの吉田氏が寄せていたから。
下調べもしてないアルバムを衝動的に買うのは珍しいのですが、
なにか惹かれる感じがして買いました。
中身は上記コメンター2者の音楽が好きなら間違いなくはまると思います。
変拍子や変調を多用し、
ギターの歪みとPOPなメロディーのちょいハズれた感じの摩擦がたまらないアルバムです。
ずっと昔の頃のPanicsmileに近いかな?
バッファロードーターみたいなときもある。
ただアルバムとしての流れというのはまったく感じられず、
曲集という印象。
そこがまた荒削りな感じでいいんだけど。
今もバリバリ活躍されているようで、アルバム等もたくさん出ているよう。
(このアルバムは1stです。)
といってもメディアの取り上げなさは異常な気もするけど。
機会があったら一度観に行きたいな。
↓この曲はこのアルバムには入ってませんが、なんかいい感じでしたので。
乱れる日々 - SoFkay
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=tjmhndrx-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B001BBKALQ&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr

The Moody Blues / Isn't Life Strange(神秘な世界)

たしかにムーディー

これは自分のオヤジから教えてもらって気に入った数少ない曲のひとつ。
オヤジは年がら年中ビートルズを聴いてるような人だったので、
こういった曲を聴いているのは意外だった。
オヤジから貸してもらったアルバムは、
今思えば正規版だったのかよく分からないが、
(よくある「マグナムヒッツ!1000」みたいな
1000円くらいの海賊系だったかもしれない)
この曲と、有名な「サテンの夜」が入っていて、
しみじみとただ良い曲やなーと聴いていたのを覚えている。
今聴くと、この曲以外にプログレみたいな不気味なのもあれば、
Chicagoみたいなのもあって、未だによくつかめてないバンドです。
が、この曲はフツーに壮大な良い曲です。
オヤジを思い出して、少し切なくなりますね。
今会えたらビートルズの話でもしてみたいものです。
http://www.youtube.com/watch?v=SR0gvasDEm4
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=tjmhndrx-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B0018LMZOE&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr
ちなみにオヤジはまだ存命です。

町田康 / 脳内シャッフル革命

するめの中へ
町田康 - 脳内シャッフル革命.jpg
町田康の文章が好き。
というといささかサブカルミーハーっぽいんだけど、
冗談なんだか本気なんだか解らないような、
ギャグとも狂気とも言えるあの独特の文章は、
きっとどんな人のハートにも良かれ悪かれ
かなりのインパクトを残すことは間違いない。
ある意味非常にPOPだ。
自分はもう氏の紡ぐ言葉が気持ち良くてしょうがない。
そんな町田氏のリリックがどろどろのブルースに乗って聞こえてきたら、
僕はもう衝天してしまう。
と夢想していたのが高校卒業ちょっと前のこと。
そのころはまだ町田康のうたを聴いたことがなかったので、
「作家の出したアルバム」という変な聴き方で
大学に入ったちょい後にこのアルバムを聴いた。
(ちなみにINUを聴くのはもっと後・・・逆行!・・・)
聴いてみるとイメージした以上に歌詞と演奏の相性がよい。
レゲエ、ブルース、ハードコア、バラード、ノイズ、なんでもアリなのに、
すべて「町田康」カラーに見事に染め抜かれている。
歌詞はまったく意味が分からないのに、
ずしりと耳に入ってくる。
あと、リズミカル。
(でも改めて町田氏の小説など読んでみれば、
非常にビート感のある文であった。)
これだけ雑多でもPOPなので、
本当に万人にお勧めできます。
個人的には非常に短いが忘れられなくなる「田螺」、
疾走するギターと氏のハスキーボイスが絡む「クイズに答えて」、
「ジャスティス!」のシャウトがかっこよすぎる「ハマダ正直」
の3曲が秀逸だと思う。
「うどん屋」とか「するめ」とか「民主的な手続き」とか
そういう歌詞が出てくる音楽を聴いたことがなかったから、
齢18の自分には新鮮で、これを聴いてから「パンク」ってこういうものだ、
という輪郭が少し見えた気がしている。
もっと前から聴いてればよかったなと思った。
リアルタイムで聴いてた人たちが羨ましい。
結局僕はINU時代も大好きなんだけど、
やっぱり世代もあって、初めて聴いたのが「町田康」名義だったので、
このナイスミドルな頃の落ち着いたハジケっぷりがどうしても好きだ。
さらに最近では陽水の曲も作ったりしていて、
徐々に活動のスタイルを変えながらも、
布袋と喧嘩して殴られて警察に駆け込むといったパンクっぷりを
依然発揮しまくっている町田氏。
新しい恋 井上陽水
(これがまた良い歌詞なんだな~。
 あ、この曲の歌詞に関しては非常にシンプルですので。)
まだまだ若いし、
過去のアルバムはたっぷり出てるし、
スルメのようなアルバムばかりなので、
まだまだ楽しませてくれそうです。
新作も聴きたい。
ジャケットはアラーキーで、
町田氏の鋭く淡い不安定でセクシーな視線をガッチリ捉えている。
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=tjmhndrx-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B0002V01JC&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr

カーネーション / LIVING/LOVING

磨きのかかる不良っぷり・あらくれ
Carnation - Living Loving.jpg
カーネーションの新作「Velvet Velvet」が発売になった。
カーネーション、ついに2人になっての初のアルバムである。
が、シングル「ジェイソン」も相変わらず甘いかっこいい曲で、
前向きに新カーネーションを受け入れたくなる。
先日までの風邪も治ったので、
今からタワレコまで足を伸ばし買いに行こうと思う。
「LIVING/LOVING」発売前のメンバーチェンジの際も
ああ、カーネーションが変わっちゃうな、と思いながら
この「LIVING/LOVING」を聴いた記憶がある。
でもやはりカーネーションは、僕の密かな期待を裏切らなかった。
一曲目の『やるせなく果てしなく』を聴いてもうグッときた。
そのころ僕は洋楽・若手に心酔していた記憶があるが、
これを聴いて邦楽・オッサン(いい意味で)に耳を傾けることが多くなった気がする。
私もまだ弱冠齢23であるが、この渋さはやはりキャリアあってのものだと思う。
そして心配無用どころか、「LIVING/LOVING」は僕の一番のフェイバリットになった。
ちなみにオッサン向け雑誌「ミュージックマガジン」のその年のベスト10みたいなやつに、
このアルバムは当然のようにランクインしていた。
確か2位くらい。
1位はバッファロードーターだったか。
完全なるマイペースを手に入れたカーネーション。
「流れがいいのよ」とは知人による同アルバムの評であるが、
これに尽きる。
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noodles / long long chain

けだるい午後~夕方に
noodles - long long chain.jpg
マイクロソフトのソフトって使いにくい!
遅いし、イライラする。
そんな気分の時にnoodlesを聴く。
特別好きな音楽でもないけれど、
さわやかでけだるくてざらざらと肌触りのよいPOPSを聴いて、
心を浄化(した気持ちになる)。
このバンド、けっこう活動歴は長いと思う。
僕が高校かそれくらいの時にNHKのラジオで聴いたのが初めだったから、
もう10年はやってるのかな。
名前聞いて勝手に「Nude」+「Idols」と解釈してたのが微笑ましい。
当時聴いて、これは売れる!となんとなく直感で思ったのだけれど、
まあ今日の今日までブレイクはしていない。
しかしなぜか、そのせいか、なんとなく、
ブレイクして欲しい!という気持ちがずっとあるのだ。
ポップスとしての要素は、
ピロウズのさわお氏プロデュースということや、
ガールズバンドであること、ルックスとか含めて大アリだと思うのだけどな。
まあそれは置いといて、
このアルバムの2曲目『HUSH BELL』という先行シングルがピカイチ。
この曲に象徴されるような、けだるい晴れた休日の午後の、
切ない懐かしい感じが全編に亘って味になっている。
最後の『long long chain』の最後の曖昧な締め方といい、
とにかくだる~い感じ。
この感覚は僕にとっては「音のデジャヴ」=「既聴感」みたいになって、
すごく快感となる。
もっと多くの人に聴かれるべき音であるし、
それによりポップであることの自覚が生まれて、
一皮ムケたヌードルたちを拝めるかも知れません。
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あぶらだこ / あぶらだこ

最強・絶対の世界
あぶらだこ - あぶらだこ 木盤.jpg
あぶらだこの音楽に一切テクストは必要ないことは承知ですが、
でもそれでも言及したいという阿呆の戯言です。
スケールの大きな音楽というのがある。
僕にとっては「Imagine」「Top of The World」など
ポジティブな意味で包容力のある歌こそがそれである。
「世界に一つだけの花」とかね。
あぶらだこの音楽は、
聴いた瞬間に全てのものを否定するような絶対的なネガティブのスケール感がある。
しかし決してSwansやBurzumやブラックメタルような暗さが有るわけでもない。
むしろ「笑点」のような拍子が入ったり、
歌詞はダジャレが入っていたりと、明るい印象を受ける。
いや、先ほど「否定」とか「ネガティブ」という言葉を出したが、
決してそんなことはないかもしれない。
いやもう、あぶらだこは非常にポップであると言い切ってしまいたい。
何も否定などしない。独立・絶対の存在。
スマップもミスチルも関係ない。
「あぶらだこ」は「あぶらだこ」であり、
これからも「あぶらだこ」なのだなあ、とひたすら感じるだけだ。
とまったく意味がわからない文になってしまったが、
結局あぶらだこを聴いても「好き」という感情は持つことはなく、
ただ中毒的にリスナーをやってるような気がする。
ただパブリックイメージである「難解」というのは、
少し違うような気がする。
あぶらだこの歌詞は私も寸分も理解できないが、
結局あぶらだこの歌詞はその読解プロセスによって膨らむイメージを
想起させるためのものなのではないか、と思っている。
たとえば1曲目の「Farce」は
僕は勝手に古代エジプトの没落しかけの国の王様の人生を
描いているような印象を持っている。
それは歌詞の断片断片と、音のニュアンスから自然に導かれるものである。
もし直接的な描写であればこのイメージは生まれることはなかったであろう。
そしてこのイメージがあるが故に「Farce」は好きな楽曲なのであるが。
このイメージはVo.裕倫が狙ったものかと言われれば自信はまったくないが、
私個人の楽しみ方としてある以上もうどうしようもない。
そしてこのあぶらだこのメジャー1stアルバムは、
非常に歌詞から豊穣なイメージが湧いてくる
素晴らしいアルバムである。
各楽曲の完成度も非常に高く、
何度聴いても奇跡的に飽きることはない恐ろしいアルバムだ。
その内容も絶対的で、時代性・地域性などははるかに超越している。
そして聴くたびに発見がある。
CDプレーヤーを買い変えて、より音質のよいステレオで聴いただけでも、
ドラムの奇天烈さに背筋がゾクゾクし、
新たに感動を覚えるほどだ。
(このアルバム、ドラムがかなり大きな要素になっている。)
これ以上は野暮である気がするので控えるが、
一点だけ、トリビア。
アルバム収録曲「PARANOIA」はカラオケになぜか入っている。
(確かに聴きやすい曲ではあるが・・・。)
個人的には笑点のようなリズムで、
「This 人」と「This Heat」のダジャレも含む、
名曲「BUY」をカラオケで歌ってみたいと思うのです。
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