2/27/2013

Scott Walker / Psoriatic



Scott Walkerの近作に見られるノイズと非楽器による有機的な音と、有機そのものである肉薄するような歌声。作風が象徴的に出ている一曲です。
深夜のiTunesシャッフル再生において、この曲が掛ったときは背筋が凍る想いをしました。
この「the Drift」という作品はその名の通り、どうにも海を漂流しているような、よくできたまとまりのなさ・試行錯誤感を覚えるのですが、それはこの人のようにポップスを死ぬ程作ってきた仙人のような人しかたどり着けない彼方の大洋があるのだな、ということを思わせてくれます。
まさに英国ポップスといった趣であるThe Walker Brothersのファンである父親に聴かせたら、嘗ての作風と比べて信じられないような様子でした。



Drift
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Scott Walker
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ビッシュ・ボッシュ
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2/14/2013

The Strokes / All The Time



The Strokesの新曲がリリース!
3月にアルバムが出るらしいがそれのリードトラックらしいです。
この人たちコンスタントに作品を発表するなぁ。

なぜか私の頭の中には「Is This It」が2001年作ってのが強く刻まれています。それほどまでに「Is This It」がインパクトがあったのでしょうか。何にせよ、それからもう12年ほど年月が流れているという事が驚きです。The Strokesももう大ベテランなわけだ。

さて、新曲はその「Is This It」のスカスカ感と比べるとだいぶ音数が増えてアレンジも凝っています。当時の面影はもはやないと言っても良いですが、まあそれが良いか悪いかではなくよりエモーショナルに変化をしているのがよく見て取れるでしょう。これまのアルバムでも脱皮が意識されていたことが多かったように思いますが、それでもどうも何かブレイク時の未練を残したままという印象であった。今作は一体どう化けるか。もっと飛び道具があるのか。期待しています。

※sendspaceから新曲はダウンロードも可能です。


Is This It
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Strokes
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2/13/2013

Fred Frith / Some Clouds Do



Henry CowのFred Frithの実験色の濃い諸作の中でも、やたらとポップな印象を受ける「Cheap at Half the Price」。意味不明なタイトル・歌詞が並ぶが、曲はけっこう真っ向からポップに向かって行ったような印象を受ける。
突然段ボールとの共作で名前を知ったのだが、なるほど納得、このチープさと外れた感じ、でも常にPOPであることを厭わず、音の快楽を追求する。両者に共通するロックであり、この邂逅は必然であったことを思わせる。
ところでこの作品を聴くとどうしてもSnakefingerを思い出してしまうのだが、もう1つPrimal Screamの「Pills」を思い出してしまう。まったくオマージュ等ではないのだろうけど。でも「Pills」にも80年代のロックのヒリヒリ感があっていいですね。




Cheap at Half the Price
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Fred Frith
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PawPaw / 黒い森



これまでこのバンドの名前も知りませんでしたが、たまたまナタリーで名前を見かけたその日にたまたま別の箇所で動画を見つけ、さらに今週末のストロボカフェのスケジュールを見たら名前を見つけ、やたらと気になって聴いてしまいました。
普通のカフェミュージックのようだと思ってしまいそうですが、聴いてると独特の拍子、面白いボーカルのミックス、専属のイラストレーターが付いているなど・・・奇を衒う事無く地道に綿密に王道で新しい音楽を作っている感じがします。本当に詳しく知らないのですが、ひとつのプロダクションとして完成されている印象を強く受けます。
さよならポニーテールの正体はこの人たち?なんてことも思ってしまいました。
きっと、アコースティックでもエレクトロニックでもどちらでも行けるんだろうな、こういうバンドは。


いつかの夢
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PawPaw
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2/11/2013

ジャケ弁特集

ジャケ弁という来るべくして来たブームを知り、色々ネット上から探してみました。
自分でも作ってみようかな。

Pink Floyd / 狂気

Bad Brains / Bad Brains

King Crimson / 21st Century Schizoid Man


Michael Jackson / This Is It

Rage Against The Machine / Evil Empire

Muse / Origin Of Symmetry


Brian Wilson / SMiLE


David Bowie / Low

Bjork / Debut

Radiohead / The Bends

Primal Scream / Screamadelica

Hi-STANDARD / THE KIDS ARE ALRIGHT

Yellow Magic Orchestra / SERVICE

James Blake / James Blake

Metallica / Master of Puppets

Derek and The Dominos / Layla

2/06/2013

My Bloody Valentine / she found now



すごい!とにかくすごい。
マイブラが新作を出しただけでもすごいのに、この素晴らしい出来。や、素晴らしいというのか、変わっていないというのか。あの「Loveless」の面影が濃い(良い意味で)。そしてとても荒々しいところもあれば、この「she found now」のような、かつてはあまり見せなかったストレートに美しいナンバーもある。
シューゲイズ全盛で、マイブラ自体の全盛期からだいたい20周年で、且つバレンタインデーも近い今、絶好のマイブラシーズンである。是非ライブに足を運んでおきたいものです。
すべてネットで聴けてしまう。

2/03/2013

Rollerskate Skinny / Miss Leader

マイブラのケヴィン・シールズの弟が参加していたことでも知られるRollerskate Skinny。

長年B級イメージを持たれて来ている印象だが、ここにきてのマイブラ復活とシューゲイズブームで再評価が高まるか、といったところ。

特段シューゲイズというわけでもないのですが、妙に変なシンセが入ったり、凝ってる印象はあってなかなか聞き飽きない。曲調は何の事は無いまさにブリット・ポップだと思うのですが、備忘のためアップしてみました。

Horse Drawn Wishes
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Rollerskate Skinny
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チャットモンチー / コンビニエンスハネムーン

この歳になって、歌に勇気づけられる・元気づけられるという事を思い知るとは思わなかった。チャットモンチーといえばゆるい感じに見せて芯のある、女の子たちが可愛くてかっこ良くて憧れるようなバンドだと思いますが、この曲はそんな良さを最大限に引き出した超魅力的な曲です。
奥田民生氏プロデュースということを後から聴いて納得。このギターの骨太感はまさに民生節。
「日本生まれ 日本育ち 日本語は話す 日本酒は飲めないけど」これ以上の歌詞は無いだろう。

こんな恥ずかしいことは余り言いたくないが、本当にスケールがでかくて、自分の悩みがちっぽけに思える、そんなロックの初歩のような感動を味わえるナンバーです。

変身
変身
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チャットモンチー
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