2/01/2019

スカート / 君がいるなら

メジャーデビューして数年になるスカート。ここに来てかなり露出が増えている気がする。最新シングル「君がいるなら」は映画の主題歌であることも手伝ってか、よく街で掛かっていて喜ばしいことだ。彼のルーツはカーネーションを筆頭にスピッツ、岡村靖幸、チャゲ&飛鳥など不健康な要素が健康的にミックスされており、どことなくアンニュイなメロディーとギターを醸しつつ、公式プロフィールにあるような”強度のあるポップス”を奏でることができるセンスの持ち主であり、つまりメジャーで鳴らすべき音のエッセンスが詰まっているという訳である。
このシングルには名作「サイダーの庭」のラストを飾るめ「すみか」(名曲!)も再録されており、名刺がわりにジャストなシングルである。ブレイクしてほしい。

1/30/2019

Trust Fund / Bringing the Backline

意外にもUKはブリストルのメロディック・パンク系のバンド。パンチラインにシンセが寄り添う絶妙なエモさが個人的にはツボである。
Weezer直系のようでもありつつ、近年メロディック系・ギター・ポップ復権に寄与してきたCar Seat Headrest、Jeff Rosenstock、Pinegroveなどと共鳴するような、ホームメイド感もある一筋縄ではいかないひねくれサウンド、これぞインディー。「A Song」の歌が繋ぐ切ない人間模様を描いたリリック、「King of CM」のヘロヘロのボーカル等、愛すべき要素が多すぎる。日本では余り話題になっていないようだけど、この辺のポイントは日本人ウケすると思う。
ボーカルのEllis Jones曰く「今作が最後のレコード」とのことで、今後の活動に期待したい。