8/28/2011

New Order / Dreams Never End

80sを呪ってくれ



Joy Division「Unknown Pleasures」とNew Orderの諸作(特にブレイクした頃のワールドカップのポップな応援歌等)と比較すると、あまり共通点が感じられないように思う。
それはNew Orderとして残ったメンバーが90年代に生きる音楽を模索した結果というわけですが、アルバム「Movement」こそがそのターニングポイントであり、その中の「Dreams Never End」という曲がどう考えても更なるターニングポイントである。
何度聴いてもJoy Divisionが作ったアルバムにしか聞こえないが、この「Dreams Never End」を一曲ぶち込んだことにより、このアルバムは神格化され、よりドラマチックになり、次世代の音楽として持ち上げられた。
しかし音楽の方向性に関しては相当葛藤をしたのではないか、というような面もなんとなく伺えるような内容となっている。
「Dreams Never End」というタイトルも、Ian Curtisのことを考えると、意味深である。。。
不器用なイメージがあるバンドなので、以上の事は図ってか図らずしてか、まったく不明であるが、まあそれでこそNew Orderということで、これからの作品にも期待したい。
New Order / Dreams Never End (Live)
New Order: Dreams Never End @ NYC 1981
「Movement」のアナログ盤を持っていますが、CDで聴くのとはまた異なる味わいがあります(マジで)。
Movement [Import, From US] / New Order (CD - 1992)

The Millennium / Begin

50年前の音楽と思えない、なぜ売れなかった?



リリースはThe Beach Boysの「Pet Sounds」と同時期で、共通するような部分もあるソフトなロック・アルバムです。
世間的にはあまり知られていませんが、個人的には「Pet Sounds」より良いアルバムだと思っています。
私がこのバンドを知ったのは大学以降なので既に2000年代に入ってからですが、1960年代のバンドなのに名前が「Millennium」=「千年紀」というのが変わってるなーと思い、印象に残っていました。
その名の通り、という表現もおかしいですが、第二の千年紀を10年ほど前に迎えた現在でもまったく色あせない、サイケロックが流行る昨今でも十分通用する音楽だと思います。
(「MGMTだよ」といって聴かせられたら、きっと信じ込むのではないかというほど。)
中でも特に「There Is Nothing More To Say」はこれまでカバーなどあまりされていないのが不思議です。
The Millennium / There Is Nothing More To Say
The Millennium-THERE IS NOTHING MORE TO SAY(和訳)
唯一知っているカバーがこれ。
割と好き。
確かアルバム「Romance」に入ってます。
Great3 / There Is Nothing More To Say (Cover)
THERE IS NOTHING MORE TO SAY

8/20/2011

Chara / Dark Candy

mabanua氏の凝った音作り


ほぼmabanuaとの共作といってよいでしょう。

タモリと灰野敬二

サングラス共演


十数年前の「笑っていいとも!」内のウッチャンナンチャンのコーナーで、『恐怖のCD』というのがあった。
B'zのCDのはずなのに、奇声が聞こえ、かける度にボリュームが変わったりするという恐ろしいものだ。
もちろんリアルタイムでは見ていないので、YouTubeで映像を見たわけですが、後から聞いたらこのCD、なんと灰野敬二氏の「滲有無」だったらしい。
プレスミスなのか、視聴者のいたずらなのか、局の仕込みなのかは分からないが、灰野敬二の音楽が地上波でかかることなどまず他ではないでしょう。
サングラスという共通点以外にも、何かとアウトローな匂いのする両者、なんとも奇妙な引き合わせだったように思う。
Keiji Haino / Lost Aaraaff - Track 3 (c.1970)