10/12/2013

The Royal Concept / The Royal Concept Ep




サマーソニック2013は非常によいイベントだったと思うが、その中でも最大の収穫だったと思ったのはこの北欧のバンドThe Royal Conceptである。
予備知識なくふらっと休憩時間に立ち寄ったステージで、彼らのライブは抜群の盛り上がりを見せていた。ぱっと聞いてPhoenixのような聞きやすいエレクトロニカ&ロックだったので何気なく聞いていたのだが、全然知らない曲なのにアガるアガる!テンションが高潮した中でDaft Punkの「Digital Love」のカバーが始まり、もう会場は大爆発。みんなきっと同じ境遇で、予備知識はほとんどなかっただろうと思うが、あの一体感は忘れられない。その後も飽きさせることなく、ステージから降りたり、とにかく走り回ったり、サイン会を勝手におっぱじめたり、サービス精神満点のライブでとても満足できた。
終わってからTwitter等でサマソニのツイートを探すと、なかなか同意見のツイートが多く、かなり名を売る事ができたのではないかと思う。(ちなみにCapital Citiesも知名度は実に低いと思うが、同様に良かったというツイートが多かった。)

帰ってから早速iTunesで購入し聞いているが、楽曲の完成度も高く、またThe Strokesのようなロックからエレクトロニカまで、はたまた涙のこぼれるかぼそいバラードまで、曲の振り幅が広い。ルックスも良いし、売れる要素は抜群だと思うが、公式のTwitter(日本版もある)を見るにまだリリースするレーベルが決まっていないのか、なかなか本国以外でのデビューを鮮やかに飾れていない様子である。楽しみに待っていたい。

ところで最近のDaft Punkの世間の熱も凄いなーと思う。彼らのブレイクからは一回りほど時代が経過しているが、ウェブのCMやTVCMなどでよく耳にする。丁度このThe Royal Conceptと同様、2000年頃にガレージリバイバルやテクノリバイバルを通過した世代が今ダフパンと同時に共鳴しながら音を発信しているのはとても面白い。


Factory Floor / Fall Back




Factory Floorというバンドのことはまったく知らず、bounceで知ったのであるが、まあbounceも相変わらず目の付け所が渋いというか、安室ちゃんを表紙にしたかと思ったらこんだけマニアックな人選を持ってくるとは。なんとなく「Floor」という単語に軽いディスコナンバー感を覚えて軽視していたら、まさかの「Factory」=「工場」の方だったらしく(?)、心地よいミニマルナンバーを思いがけず聞く事ができた。
内勤の仕事をするときは、 ここのところThe FieldやMarsなどのミニマルなものを好んでいたが、このFactory Floorはありそうでなかった、甘みをあまり含まない淡々としたビートが心地よく、ずいぶんと仕事が捗りそうな気がする。
大衆受けするとは思えないが、メロディックなエレクトロニカが主流の中で、ちょっとノーウェーブ感を持ったこういうカウンター的存在が頭角を現してくれるのはちょっとわくわくする。期待!
(PVはダサい!!!)