2/11/2016

Suede / Night Thoughts



Suedeの新作は初期作と同じくプロデューサーがEd Bullerということで古参ファンにも概ね好評なようである。
「バーナード・バトラーいなくてもええんや」論者で「Coming Up」も大好きな私にとっては、初期の芳醇なメロディーやギターの風合いはそのままに、より技巧派になった後期の要素も加わり、このバンドのいいとこ取りをしたような素晴らしいアルバムだ。
ブリット・ポップの終焉時にはメディアでは散々にボロクソ書かれて時代遅れの耽美派バンドといった扱いだった気がするが、そのスタイルを貫いて早20年近くが経ち、半ば再評価にも近い形で昨今のSuedeがある。耽美派と雖も4ADの美学とも異なり、気づけば他に意外とフォロワーもいない孤高のバンドになっていた。
ブレットは前作「Blooodsports」も大変気に入っているようで、復活後の路線に迷いはないようだ。私より下の10〜20代からしたら、"昔売れてたけどよく知らないバンドが復活したらしい"という感覚だろうが(自分にとっては15年前のNew Order「Get Ready」がまさにそんな感じ)、そんな人達にも充分アピールできる新Suedeのエッセンスの詰まった作品となっている。

Suede / Like Kids


Suede / Outsiders

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