2/24/2015

Hostess Club Weekender 2015.2.21

ついにやってきました。初めのHCW。片田舎から新木場まで、のっそりと。

前回のHCWはメンツの力不足からから中止になったみたいですが、今回のHCWは逆に超豪華!いや、一般的にはそんなに…なんだろうけど、俺得過ぎるメニューにつき、行かざるを得ない内容でした。
トリを務めるのは、スタジオコースト規模で良いのかってくらい贅沢なBelle and Sebastian、そしてグラミーを受賞したばかりの話題のSt. Vincent。その他、最新作「Atlas」が高い評価を得た人気絶頂のReal Estate、ライブパフォーマンスに定評のあるTune-Yards、ベテランThurston Moore Band等…個人的には準サマソニクラスだと思いますね。



East India Youth

会場に入って、サイン会チケット付きのHow To Dress WellのCDを買って、飯食って、ライブ会場内に。とはいえ、最新作はかなりプレスからも高評価のカレ、見逃す訳にはいきません。むしろライブならではの人かと思います。
ステージには宅録少年の部屋がそのまま壁を取り払われたようなギークなセットと、スーツを着た上品な細身の若者が1人。ハードなノイズの中で登場、持ち歌では一番メジャーと思われる「Looking For Someone」を早速プレイ。哀愁のあるメロディーとアンビエントやらダブやら全て飲み込んだ雑食系のトラックが絶妙である。
指揮棒みたいなスティック(シンセパッドを叩く)を片手にギターとMacとシンセを一人で忙しく操作する姿とは裏腹に、想像以上のノイズが会場を包む。恐らく予習なしで前座のつもりで見に来た人も多かっただろうが、インパクトは絶大であったと思う。キラーチューンさえ出てくればブレイクする要素アリアリだ。
個人的に好きな「Carousel」が聞きたかったが、是非次の機会に。

01:The Juddering
02:Looking for someone
03:Beaming white
04:Turn away
05:Heaven
06:Hearts
07:Hinterland

※余談…待ち時間に、それぞれの出演アーティストによる1分間のお茶目な動画が流れるのだが、East India Youthはきき酒という笑える企画でした。癒されました。



How To Dress Well

今回行くのを決めた一つの理由がこの人の参加!昨年「"What Is This Heart?"」聞きまくりました。
Tomは一見キリストを思わせる真っ白のワンピースかと見紛うような衣装(実際は白いシャツとダボダボの短パン)で登場し、神々しさ満点。マイクは2本あり、片方はメインボーカル用、もう片方はエコー効きまくりのコーラス用。なるほど、こうやってあの独特の浮遊感を出しているのですね。
やはり歌唱力は流石といったところで、もっとメジャーなところで売れるべき方だと思いました。

01:INTRO
02:POWER
03:COLD NITES
04:VERY BEST FRIENDS
05:REPEAT PLEASURE
06:DECISIONS
07:FACE AGAIN
08:SET IT RIGHT
09:WORDS

もちろんサイン会にも並びました。スマイルマークと「TOM.K」のシンプルなサイン。ふざけ気味でこの人はとことんミステリアスだと思った。



Tune-Yards

確か初来日。ベストアクトに挙げる人も多いのでは?とにかく実力派だ。トム・クレルの歌唱力を褒めた後ですが、この人もずば抜けた歌唱力の持ち主である。
複雑な楽曲を見事に再現。コーラス隊も素晴らしい。「Gangsta」のライブ映像を初めて見て「こ…これは新しいロックの幕開けだ!」と狂喜乱舞したときの記憶が蘇る。
あまり聞きたかった曲が聴けなかったのが残念。でも初めて聞いた人は逆に相当楽しめたのでは?
M.I.A的なアプローチと、解体的ヒップホップのエッセンス、そして笑顔めウクレレを弾きこなす彼女のルーツは依然全く謎だ。

01:SINNKO
02:REAL THING
03:TIME OF DARK
04:HEY LIFE
05:GANGSTA
06:POWA
07:(STOP THAT MAN)
08:WAIT FOR A MINUTES
09:BIZNESS
10:W.F.



Caribou

さて、この人については実はあまり詳しくなくて、有名曲を少しなぞった程度の知識しかないのですが、初日のハイライトだったような気がします。
「Our Love」から始まり、詳しい人に言わせれば素晴らしいセットリストだったようです。音源と異なり、大幅にアレンジされ轟音で聞くCaribouはにわかファンの私にも最高でした。特にスピーカー前に居た私の体にはズンズンと気持ちの良い音が突き刺さり、自然に体が動きます。
こんなに踊ったのは、いつぞやのサマソニの夜の部でのPeter HookのDJ以来です。

01:OUR LOVE
02:MARS
03:FOUND OUT
04:ALL I EVER NEED
05:BOWLS
06:JAMELIA
07:BACK HOME
08:ODESSA
09:CAN'T DO WITHOUT YOU
10:SUN



Belle and Sebastian

この日のトリはベルセバ。高校時代の思い出です。あの頃はお金もなく、持ってたアルバムは「The Boy With The Arab Strap」、緑のジャケのやつのみでした。その後お金も余裕ができ、他のアルバムも聞くわけですが、一般的に最も人気のある「天使のため息」より、この盤への愛着は依然強いままです。事前にセットリストを載せているサイト等で、頻繁に演奏される曲を調べて行ったのですが、そこに乗っていなかった「A Summer Wasting(何もしなかった夏)」を演奏してくれたのは緑盤が好きな私には嬉しい誤算でした。
さてそんな個人的な話はどうでもよくて、とにかく凄かった、ベルセバ。歳は間違いなく取っているけど、当時のカレッジ・バンド感とでもいうのか、自由奔放な雰囲気が残っていて見てて楽しい。スティービー・ジャクソンも太ってしまったけどとてもお茶目だ(私はスティービーのファンです)。リクエスト・アンケート1位の「Another Sunny Day」を含む往年の名曲を惜しみなく披露。素晴らしい完成度の最新作からも数曲挟みつつ、「The Boy With The Arab Strap」で会場のテンションはMAXになり、終いには観客をステージに上げてしまい(上がり損ねた)、お祭り状態。
中だるみもせず、気取らず、笑顔でピシッと決めるところは決める。大物外タレでもなく、新人でもないこの中堅バンドは、本当に心底愛せる可愛らしいバンドだと改めて思った。

01:intro, tamzin
02:Nobody's Empire
03:I'm A Cuckoo
04:The Party Line
05:Another Sunny Day
06:tamzin, sex
07:Le Pastie De La Bourgeoisie
08:If She Wants Me/Piggy In The Middle
09:Perfect Couples
10:Piazza, New York Catcher
11:The Power Of Three
12:Women's Realm
13:We Are The Sleepyheads
14:A Summer Wasting
15:tamzin, dance
16:The Boy With The Arab Strap
17:Legal Man
18:Get Me Away From Here, I'm Dying
Encore: Me And The Major

また2日目も書きます。

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