12/23/2015

私的2015年音楽作品番付 トラック編 <邦楽>

シティ・ポップ系ばかりになってしまった。1と2はマジで名曲です。

1. Awesome City Club / 涙の上海ガール
イントロダクション・ソングとも取れる耳馴染みの良い曲。実はアンマッチなPVがかなりミソ。

2. 入江陽 / 鎌倉 (duet with 池田智子)
可愛いPVも要注目です。


3. LUCKY OLD SUN / ミッドナイト・バス
あんまよく知らないバンドなのですが、可愛いし、J-POPマナーのコード進行もツボでした。ケトルズといい、男女の素朴でストレートなコンビは大好物だと気付かされました。


4. ブルー・ペパーズ / 6月の夢 feat. 佐々木詩織
キリンジ及び冨田ラボの影響バリバリ。デビューEPこのの中で曲だけは女性ボーカルで少し趣が異なってbe the voiceみたいな感じの佳曲。まだ大学生らしく、これから間違いなく売れて来るだろう。シンリズムや北園みなみ等、若手のキリンジ・フォロワーがアツい!


5. どついたるねん / 大嫌い feat. 柴田聡子
ノンミュージシャンズ・ミュージック感はそのままに、だんだん曲がしっかりしてきて、遂には普通にレコチョクのチャートに入ってそうな曲まで出てきてしまった。世代がジャストなだけに、アルバムを聴いても色々とツボを突かれてしまう。


6. シャムキャッツ / GIRL AT THE BUS STOP
昨年の名作「AFTER HOURS」から然程間も無くリリースされたEP「TAKE CARE」から。


7. たんきゅんデモクラシー / ひげヒゲげひポンポン
子供が生まれて、Eテレを見るようになってから「みんなのうた」の面白さに気づいた。中でも特に琴線に触れたのはこの曲。調べたらdetune.が絡んでいるとのことでした。Eテレ奥深し。


8. 加山雄三 feat. PUNPEE / お嫁においで 2015
今年は初めて加山さんのコンサートを見ることができた。喜寿を迎えても尚、バイオハザードに精を出し、BABYMETALを愛でるヤングさ。PUNPEEとのコラボなんて、まったく違和感がない。加山さんの歌にはハワイアンやシャンソン等、様々な要素が散りばめられているが、リズム&ブルースの要素も強い。この邂逅は必然であった。

9. butaji / ギター
入江陽繋がりで知ったミュージシャン。アルバム「Outside」を締めくくる曲。20代とは思えぬ渋いボーカルを聞かせる。


10. Homecomings / HURTS
ニューアルバムもきっと良い出来の筈。



次点
lulu+三毛猫ホームレス / This Christmas Lovely Day


BiSH / Story Brighter


ayU tokiO / 犬にしても


AKB48 / Green Flash


tofubeats / STAKEHOLDER


12/20/2015

私的2015年音楽作品番付 トラック編 <洋楽>

振り返ってみればなんだかんだで"Vaporwave"にも若干飽きが訪れ、同時にApple Musicを導入したことで、洋楽の新作を耳にする機会がかなり増えて、普段聞かないような色々な音楽を楽しめた一年でした。出揃ったところの共通項はなんとなく"ソウル"のような気もする。Gloria Ann Taylorの再発もあったり、レア・グルーヴの波が例年に引き続き強く押し寄せて、諸々の楽曲にも反映されているのだろうか。またチルウェイヴ・ヴェイパーウェイヴと呼ばれた一派もそれぞれその親であり正統であるブラック・ミュージックへの更なる回帰を果たし新たな境地へ。 ギャングスタ・ラップが少し苦手で敬遠していたヒップ・ホップも、Kendrick LamerやDrake等の新手の活躍のお陰でDatpiffを漁るまでに楽しめるようになりました。まあ結局ヘビロテしたのはロック・バンド中心ですが・・・。


1. Grimes / Flesh without Blood
半年間かなりヘビロテした。ここまでの曲が作れたら、これからはLady Gagaのようにもっと輝かしいポップ・フィールドへと飛躍して行っちゃうのかな。


2. Roman à clef / Bye/Gone
誰がなんと言おうと、売れなかろうと、ゴリ押ししたい!最高だってこれ!


3. Skylar Spence / Can't You See
Saint Pepsi時代はあんなにもてはやされてたのに、アルバムはあまり話題にもならず・・・。しかしこの一曲は嘗て以上の輝きを放っている。Vaporwave残党として何が何でも応援したい。「Affairs」のPVもヤバい。


4. Tobias Jesso Jr. / How Cloud You Babe
昨年聞いたデモ(?)の「Trure Love」のトキメキがそのまま込められたアルバムの中の白眉。


5. Ducktails / Headbanging in the Mirror
当たり前だが、新作の中でもこの曲だけ妙にReal Estateっぽい。Martinのソロ曲も良かったし、Woods、Alex Bleeker、Big Troubles等、彼らの周辺人脈にはUSインディーのキーパーソンが溢れていて目が離せない。祝・来日!


6. Girl Band / Why They Hide Their Bodies Under My Garage?
GirlsやDrumsのような人を小馬鹿にしたようなバンド名。ノイジーだが妙に耳残りはよい。シューゲイザーでもないし、NO WAVE・インダストリアル感が強いけど意外とオリジナリティのあるサウンドでは。


7. Tame Impala / Eventually
「ローナイズム」のスマッシュヒットの流れにのり、新作アルバムではビルボード4位と大ブレイク。どこまで脂が乗るのだろうか。


8. Toro Y Moi / Run Baby Run
「What For?」は挑戦的で良作だったと思うが、曲の良し悪しにムラがあったせいかメディアの評価は低く、当てつけのように突如無償で新作「Samantha」(これもかっこいい!)をリリースするなど、意外な側面を見せたトロちゃん。この曲は突き抜けるようなポップな新境地にあって大好きです。チル残党として応援したい!がんばれ!


9. Unknown Mortal Orchestra / Like Acid Rain
リード・シングルでもないんでしょうけど、この曲好きです。UMOのよいところが詰まってる気がして。あとなぜかいつもRoyal Truxを思い出してしまう。


10. Hudson Mohawke / Ryderz
昔からキレッキレで大好きですが、今回はD. J. Rogersの元ネタも好きだったのでたまりませんでした。


次点
Beach House / Sparks
不協和音クセになる!


Destroyer / Dream Lover
スプリングスティーンかよ!


SOKO / Ocean of Tears
かわいい。前作より垢抜けた!


Belle and Sebastian / Nobody's Empire
Hostessの感動は忘れません!


Duran Duran / Pressure Off (feat. Janelle Monáe and Nile Rodgers)
Nile Rodgers働きすぎー!

8/14/2015

goat/OGRE YOU ASSHOLE @渋谷WWW

スタジオボイスでの日野さんと出戸さんの対談がベースになり、実現したという今回の企画。オープニングのsajjanuやDJの行松陽介さん含め大変良かったです。

・sajjanu
爆音・全力で変拍子を奏でるトリオ。見るのは初めて。ライトニング・ボルトや、ヘラを彷彿させるが、より甘さを抑えた渋めでメタリックな演奏。生で見るとやはり圧倒的に迫力が違う。

・OGRE YOU ASSHOLE
3年前のBAYCAMPにて初めて見たとき、あまりのスタジオ録音との差にびっくりした記憶がある。ロープ等、原型をとどめてなかった気がする。今回も同じくライブ盤「WORKSHOP」のようにライブアレンジの名曲揃いのステージ。オウガは初期のインディーポップから、末期のゆら帝(或いは坂本慎太郎ソロ)影響下のソウルやAORに感化されたサウンドを通過し、ジャーマンロックやミニマルへと音の幅の拡がりを見せているが、その全てが上手く演奏に反映されており、唯一無二のサウンドになっている。後半では音圧が一層上がり気持ちの良い轟音に包まれて昇華される終わり方は見事。
この人たちのライブを見たことない人は一度見てイメージを思いっきり覆されて頂きたい。

・goat
大友良英さんのラジオで紹介されていたのを聞いてbonanzas含め少し聞いたことはあったが、生で見るのはこちらも初めて。人力の超絶ミニマルサウンド。日本人のミニマルってなんか飽きちゃうんだけど、goatはあらゆる音がニューウェーブ的(?ノーウェーブ的?)な気持ちよさによって構成されており、常に刺激的・快楽的、体位は変えつつもイキ続けるセックスのような趣きである。もちろんメンバーのバリテクにも終始目を奪われる。とても刺激になった。サラリーマンだけど、何か良いものを作れそうな気持ちになる。
サックスのミュート代わりに中身の入ったペットボトル(コカコーラ?)が刺さってたのが印象的だった。あと日野さん、「イイ男」過ぎる。


物販にTOURSのアルガさんが。もう脱退してたのは知りませんでした。

メインアクトの2バンドは同時期に共鳴して生きる所縁のある組合せで、コンセプトがはっきりしていて楽しいタメになるイベントでした。お腹いっぱい!

8/08/2015

2015年上期 ベストトラック20選

<洋楽>

Tobias Jesso Jr. / How Could You Babe

こんなに甘いメロディーに取り憑かれるなんて・・・疲れてるのかな。

Toro y Moi / Run Baby Run

レビューサイトの評価はイマイチだったのが不思議。

Belle & Sebastian / Nobody's Empire

最新作はかなり色々とチャレンジしている感がありとっ散らかった印象は否めないが、まだまだ化けていく予感。

Tuxedo / Do It


Pale Blue / The Eye


The Soft Moon / Far


Lightning Bolt / The Metal East

久しぶりに聞いて全然変わってないけどとにかくこの感じは唯一無二。

Roman a Clef / Bye/Gone

アートワークから何からすべて琴線触れっぱなしの大傑作アルバムより。元PainsのメンバーやA Sunny Day in Glasgowのメンバーが結成したバンド。

haircuts for men / ポップは、それ自体を食べます

不死身のVaporwave。Pop Will Eat Itselfのロボット邦訳で付けた訳の分からないタイトル。サンプリングしてるのは何の曲なんだろう?

Destroyer / Dream Lover

アルバムはまだ先だけど先行トラックはブルース・スプリングスティーンみたい!



<邦楽>

冷牟田敬 / million flags

日本が世界に誇る「ケイ」は錦織圭とこの人物。シューゲイズ擬きを蹴散らす心揺さぶるノイズ。本人のビジュアルに至るまで全てが美しい。

BiSH / Story Brighter

BiSは最後まであまり心酔できなかったのに対し、なぜかBiSHはさらっと入り込んできた。90年代チックなメロディー。アルバムのどの曲も良かった。

Negicco / 裸足のRainbow

スカート澤部氏×Negiccoという間違いの無い組み合わせ。

入江陽 / やけど feat. OMSB(SIMI LAB)

飄々としたフローと何癖もあるトラックが頭から離れない。

Awesome City Club / 涙の上海ナイト


豊田道倫 & mtvBAND / I Like You


シャムキャッツ / GIRL AT THE BUS STOP


入江陽 / 鎌倉 feat. 池田智子(Shiggy Jr.)


NRQ / sui


DAOKO / かけてあげる

3/30/2015

宇野亜喜良のアートワーク

日経に連載中の「ROCKジャケットアート十選」も話題の宇野亜喜良さん。
その氏本人の手がけたジャケットをまとめてみました。


布袋寅泰 / GUITARHYTHM (1988)




BAD MESSIAH / DISCO ARMADILLO (1994)



ザ・ヘア / ヴィーナスの丘 (1996)




V.A / 男のソウルバラード (2005)




SHAKALABBITS / ダズリングスープ/シルク (2006)




SHAKALABBITS / モノローグ(2006)




SHAKALABBITS / 嘘を混ぜ込んだ真実のスープ (2007)



メリー / 木洩れ日が僕を探してる… (Type 1/2) (2007)





メリー / M.E.R.R.Y.




NGATARI / スプルースの化石 (2008)




BUCK-TICK / RAZZLE DAZZLE (2010)




SHAKALABBITS / BRACKISH (2012)




YU-A / 優しい顔で近づかないで (2012)





椎名林檎 / 浮き名 (2013)




椎名林檎 / 蜜月抄 (2013)











2/24/2015

Hostess Club Weekender 2015.2.22

初日からの続き。1日目はこちら。



Philip Selway

何を隠そう現役世界最高峰のロックバンドRadioheadのドラマーを務める「フィル・セルウェイ」だ。Radioheadクラスでもドラマーのソロとなれば、中堅フェスのオープニングアクトになってしまうのね。
でも、良かった。何より、フィルさんの腰の低さ。そもそもこれだけ優れたキャリアがあって、オープニングアクトってのだけでも断りそうなもんなのに、一曲一曲終わる毎に「アリガトウ」と手を合わせる。英国紳士ですね。Radioheadのドラマーとしての彼は本当に魅力的だが、自身のバンドで伸び伸びとやりたい音楽を奏でる彼もまた一人の音楽好き青年のように私の目には映って、ほのぼのする。
そして、バンドメンバーの女の子が、恐ろしく可愛かった。

01:Miles Away
02:By Some Miracle
03:Around Again
04:The Ties That Bind us
05:Don't Go Now
06:A Simple Life
07:Running Blind
08:Ghosts
09:Coming Up For Air
10:Patron Saint
11:Turning It Inside Out
12:Waiting For A Sign
13:Beyond Reason
14:It Will End In Tears


Real Estate

今回の主たる目的は、この不動産ズ。これを見に来た、と言っても過言ではない。「Days」を買ってもう3年くらいか、それ以来彼らの虜であります。
それにしても彼らが二番手というのはちょっと腑に落ちない。正直トリをやれるレベルだと思ってた。確かにTemplesは女子ファンが多そうだから仕方ないのだけど…。
で案の定、二番手にしてはかなりの人の入りだったように思う。そうだ、Templesとはまた趣向は違うけど、こっちはこっちでアート系女子からは人気のありそうな風貌だよな、としょうも無いことを考えてるうちに、開演前にステージに出てきてリハまでしてしまう彼らの緩さは予想通り。
曲は3枚のアルバムから満遍なく披露されましたが、やはり盛り上がるのは有名は「Talking Backwards」「It's Real」だ。CDで聞いてても惚れ惚れする弦楽器絡み合いは見事にアメリカンというかドライな空気を演出し、タイトなドラムがピシッとシメる。半ばセッション状態になったラスト曲「All The Same」のアウトロは、もう一生この音の渦の中に居たいと思わせる高揚感。幸せな1時間弱でした。

setlist:
01:HAD TO HEAR
02:CRIME
03:YOUNGER THAN
04:YESTERDAY
05:MUNICIPALITY
06:TALKING BACKWARDS
07:SUBURBAN DOGS
08:HORIZON
09:THE BEND
10:ITS REAL
11:ALL THE SAME


Temples

「女・子供」というファン層の揶揄が的確なポップなガレージ・サイケバンド。Real Estateが終わると、「キャー!!」という黄色い歓声と共に女子が前に押し寄せてくる。おれの周りは皆年頃の娘たち。困惑した。と同時に、なんでおっさんがいるんだよ!という声が聞こえてきそうな被害妄想に陥る。
イメージだけで音楽を語るのはやめようと思い、私もTemplesはしっかりと予習してきた。ポスト・オアシスと言われても差し支えないようなキャッチーなリフとメロディアスな楽曲に、メンバーの美貌。大物の予感のするバンドです。
さて、開演するとまた異様な黄色い歓声が響く。と同時に私の周りはおしくらまんじゅう状態。何かと思ったら、私はステージに向かって右手の前方に居たのですが、ちょうどその前にバンド1のイケメンのベーシストが居るんですね。そりゃあ女子だらけになるよな、と。
ファンに圧倒されっぱなしでしたが、なかなか楽しめました。ベーシストは、確かに相当なイケメン。メンバーも皆60年代風ファッションに身を包み、まるでビートルズの来日公演のような異様な雰囲気でした。行ったことないけど。

01:The Golden Throne
02:Sun Structures
03:A Question Isn't Answered
04:Colours To Life
05:Ankh
06:Move With The Season
07:Sand Dance
08:Keep In The Dark
09:Mesmerise
10:Shelter Song


Thurston Moore Band

Thurstonは初めて見るのでとても楽しみでしたが、結果、2日通してのベストアクトでした。圧倒的でした。
最新作「The Best Day」は発売からだいぶ遅れて知ったのですが、かなり素晴らしい内容(ジャケも美しい)。そして本公演は同作収録曲の演奏のみという内容でしたが、往年のファンも大満足の内容ではないかと思います。「Ono Soul」とか「Psychic Hearts」も聞きたかった…とかは微塵も思いませんでした。圧倒的でした。
バンドメンバーも、ドラムス:Steve Shelley(Sonic Youth)、ベース:Deb Googe(MBV)、ギター:James Sedwards(Nought)という半分Sonic Youth状態の神メンツ。このメンバーで悪い訳ないよ。デビーとサーストンが開演前にチークダンスしてて、萌えたぜ。
やはりサーストンのギターは最高だ。無骨でミニマルに感じられるけど、この人の根っこにあるPOPさが少しずつ音に加わってくるあの感じ。
MCも「KISSと⚪︎⚪︎(大御所バンド)だったらどっちがいいか?」みたいな不思議な問いかけ。オーディエンスが何を言っても「正解はキッスさ」と負からない(笑)。
その辺も含め改めてまたサーストンのライブを見たい。
当日の音源ではありませんがこちらも必聴。


01:Forevermore
02:Speak to The Wild
03:Germs Burn
04:Detonation
05:The Best Day
06:Grace Lake


St. Vincent

ショウとしての格が違った。ある意味予想通りだったが、やはりこの人はグラミー賞を獲って然るべきだと改めて思った。一貫したサイボーグキャラと、天然MC。素晴らしい美貌、スタイル。ギターの腕前。コンセプチュアルだけど不自然ではない。心を奪われた。
因みにメンバーの日本人Toko Yasudaさんであるが、かつて所属していたBlonde Redheadは、かの「No New York」にも参加しているノーウェーヴの代表格バンドDNAの曲名からバンド名を付けていたり、デビューはSonic YouthのSmells Likeレコーズからしていたり、David Byrneと共作を出していたり何かとニューヨーク・アンダーグラウンドのシーンと繋がりが強い。サウンドも、上品な仕立てになっているけど、荒削りなニューウェイヴ・パンクが垣間見える。んで、上記のデビュー作を出したレーベルは、Thurston Moore Bandでドラムスを叩いてたSteve Shelleyの運営していたもの。どのような関係か分からないけど、凱旋ライブにもなる日本公演で、師匠の後にトリを務めるなんてさぞかし感慨深いものだったのではないだろうか。とにかく私はTokoさんがずっと気になって、釘付けだった。
Tokoさんの活躍を含め、St. Vincentにはこれからますます大物になっていってほしい。レディー・ガガみたいに、スタジアムが似合うよ。

01:Rattlesnake
02:Digital Witness
03:Cruel
04:(text)
05:Marrow
06:Every Tear Disappears
07:Laughing With A Mouth Of Blood
08:Jesus
09:(text)
10:Year Of The Tiger
11:Actor
12:Surgeon
13:Cheerleader
14:Prince Johnny (no rolldown)
15:Bring Me Your Loves
16:Huey Newton
17:Regret
18:Birth In Reverse
19:Severed Cross Fingers
Encore: Your Lips Are Red


以上、Hostess Club Weekenderは、本当に愛に溢れた素晴らしいフェスでした。
これからも頑張って欲しい!


※セットリストは公式のものを引用。タイトルの誤りは気付いたところは直しましたが、私は曲名を覚えない人なので間違い多々あるかもしれません。

Hostess Club Weekender 2015.2.21

ついにやってきました。初めのHCW。片田舎から新木場まで、のっそりと。

前回のHCWはメンツの力不足からから中止になったみたいですが、今回のHCWは逆に超豪華!いや、一般的にはそんなに…なんだろうけど、俺得過ぎるメニューにつき、行かざるを得ない内容でした。
トリを務めるのは、スタジオコースト規模で良いのかってくらい贅沢なBelle and Sebastian、そしてグラミーを受賞したばかりの話題のSt. Vincent。その他、最新作「Atlas」が高い評価を得た人気絶頂のReal Estate、ライブパフォーマンスに定評のあるTune-Yards、ベテランThurston Moore Band等…個人的には準サマソニクラスだと思いますね。



East India Youth

会場に入って、サイン会チケット付きのHow To Dress WellのCDを買って、飯食って、ライブ会場内に。とはいえ、最新作はかなりプレスからも高評価のカレ、見逃す訳にはいきません。むしろライブならではの人かと思います。
ステージには宅録少年の部屋がそのまま壁を取り払われたようなギークなセットと、スーツを着た上品な細身の若者が1人。ハードなノイズの中で登場、持ち歌では一番メジャーと思われる「Looking For Someone」を早速プレイ。哀愁のあるメロディーとアンビエントやらダブやら全て飲み込んだ雑食系のトラックが絶妙である。
指揮棒みたいなスティック(シンセパッドを叩く)を片手にギターとMacとシンセを一人で忙しく操作する姿とは裏腹に、想像以上のノイズが会場を包む。恐らく予習なしで前座のつもりで見に来た人も多かっただろうが、インパクトは絶大であったと思う。キラーチューンさえ出てくればブレイクする要素アリアリだ。
個人的に好きな「Carousel」が聞きたかったが、是非次の機会に。

01:The Juddering
02:Looking for someone
03:Beaming white
04:Turn away
05:Heaven
06:Hearts
07:Hinterland

※余談…待ち時間に、それぞれの出演アーティストによる1分間のお茶目な動画が流れるのだが、East India Youthはきき酒という笑える企画でした。癒されました。



How To Dress Well

今回行くのを決めた一つの理由がこの人の参加!昨年「"What Is This Heart?"」聞きまくりました。
Tomは一見キリストを思わせる真っ白のワンピースかと見紛うような衣装(実際は白いシャツとダボダボの短パン)で登場し、神々しさ満点。マイクは2本あり、片方はメインボーカル用、もう片方はエコー効きまくりのコーラス用。なるほど、こうやってあの独特の浮遊感を出しているのですね。
やはり歌唱力は流石といったところで、もっとメジャーなところで売れるべき方だと思いました。

01:INTRO
02:POWER
03:COLD NITES
04:VERY BEST FRIENDS
05:REPEAT PLEASURE
06:DECISIONS
07:FACE AGAIN
08:SET IT RIGHT
09:WORDS

もちろんサイン会にも並びました。スマイルマークと「TOM.K」のシンプルなサイン。ふざけ気味でこの人はとことんミステリアスだと思った。



Tune-Yards

確か初来日。ベストアクトに挙げる人も多いのでは?とにかく実力派だ。トム・クレルの歌唱力を褒めた後ですが、この人もずば抜けた歌唱力の持ち主である。
複雑な楽曲を見事に再現。コーラス隊も素晴らしい。「Gangsta」のライブ映像を初めて見て「こ…これは新しいロックの幕開けだ!」と狂喜乱舞したときの記憶が蘇る。
あまり聞きたかった曲が聴けなかったのが残念。でも初めて聞いた人は逆に相当楽しめたのでは?
M.I.A的なアプローチと、解体的ヒップホップのエッセンス、そして笑顔めウクレレを弾きこなす彼女のルーツは依然全く謎だ。

01:SINNKO
02:REAL THING
03:TIME OF DARK
04:HEY LIFE
05:GANGSTA
06:POWA
07:(STOP THAT MAN)
08:WAIT FOR A MINUTES
09:BIZNESS
10:W.F.



Caribou

さて、この人については実はあまり詳しくなくて、有名曲を少しなぞった程度の知識しかないのですが、初日のハイライトだったような気がします。
「Our Love」から始まり、詳しい人に言わせれば素晴らしいセットリストだったようです。音源と異なり、大幅にアレンジされ轟音で聞くCaribouはにわかファンの私にも最高でした。特にスピーカー前に居た私の体にはズンズンと気持ちの良い音が突き刺さり、自然に体が動きます。
こんなに踊ったのは、いつぞやのサマソニの夜の部でのPeter HookのDJ以来です。

01:OUR LOVE
02:MARS
03:FOUND OUT
04:ALL I EVER NEED
05:BOWLS
06:JAMELIA
07:BACK HOME
08:ODESSA
09:CAN'T DO WITHOUT YOU
10:SUN



Belle and Sebastian

この日のトリはベルセバ。高校時代の思い出です。あの頃はお金もなく、持ってたアルバムは「The Boy With The Arab Strap」、緑のジャケのやつのみでした。その後お金も余裕ができ、他のアルバムも聞くわけですが、一般的に最も人気のある「天使のため息」より、この盤への愛着は依然強いままです。事前にセットリストを載せているサイト等で、頻繁に演奏される曲を調べて行ったのですが、そこに乗っていなかった「A Summer Wasting(何もしなかった夏)」を演奏してくれたのは緑盤が好きな私には嬉しい誤算でした。
さてそんな個人的な話はどうでもよくて、とにかく凄かった、ベルセバ。歳は間違いなく取っているけど、当時のカレッジ・バンド感とでもいうのか、自由奔放な雰囲気が残っていて見てて楽しい。スティービー・ジャクソンも太ってしまったけどとてもお茶目だ(私はスティービーのファンです)。リクエスト・アンケート1位の「Another Sunny Day」を含む往年の名曲を惜しみなく披露。素晴らしい完成度の最新作からも数曲挟みつつ、「The Boy With The Arab Strap」で会場のテンションはMAXになり、終いには観客をステージに上げてしまい(上がり損ねた)、お祭り状態。
中だるみもせず、気取らず、笑顔でピシッと決めるところは決める。大物外タレでもなく、新人でもないこの中堅バンドは、本当に心底愛せる可愛らしいバンドだと改めて思った。

01:intro, tamzin
02:Nobody's Empire
03:I'm A Cuckoo
04:The Party Line
05:Another Sunny Day
06:tamzin, sex
07:Le Pastie De La Bourgeoisie
08:If She Wants Me/Piggy In The Middle
09:Perfect Couples
10:Piazza, New York Catcher
11:The Power Of Three
12:Women's Realm
13:We Are The Sleepyheads
14:A Summer Wasting
15:tamzin, dance
16:The Boy With The Arab Strap
17:Legal Man
18:Get Me Away From Here, I'm Dying
Encore: Me And The Major

また2日目も書きます。

12/30/2014

豊田道倫・七尾旅人・鈴木博文 「ともしび商店街のはしっこで」@渋谷TSUTAYAO-nest 2014.12.29

初めてのO-nest。TSUTAYAがやってるのは知っていた。渋谷Oグループの他のライブハウスに行ってしまったらしく(O-east?名前紛らわしい)、スタッフの可愛いお姉さんが丁寧にnestの場所を教えてくれる。
さて、ライブハウスに入るといきなりバーコーナーに昆虫キッズの冷牟田敬さんが座っている!いや、面識はないんだけど、あの目を直視してしまうとやはりドキッとする。
会場にはやたら女性が多い。なぜだ?七尾旅人効果か?あと昔からの博文ファンらしきおば様もちらほら。


始まりは豊田さんソロから。ド派手なピンクのジャージにグリーンの帽子。ソロセットでニヤつくMCを交えながら、淡々と。前に見たのはかれこれ1年前の難波ベアーズでのmtvBAND以来。思えば2014年のライブ観覧歴はMTに始まりMTに終わることになる。


続いて、七尾旅人さん。昔からのTwitter等で豊田ファンであることをちらちら見ていたが、初めて共演を見る。七尾さんが豊田さんの歌が好きというのは結構意外な感じもある。年齢はざっと10歳くらい離れてると思うけど、雑誌でちょっとずつ名前を見るようになったのは同じくらいの印象がある。98〜00年頃かな?
始まりのMCでの「東京で何してんねん」のショートバージョンの話、かなり笑えた。そこからどんどんMCが膨らむ。この人は本当にMCが好きだな、と思う。声がきれいだから、MCもやたらとサマになる。曲の一部のようにさえ聞こえる。
私が一番回数多くライブを見たミュージシャンは多分七尾旅人さんだが、肝心の演奏は見る度どんどんキレが増している。とはいえ、2年位見ていなかったのだごが、相変わらずの技巧を凝らしたエフェクターの使い方で、本当に気持ちのよい音を聞くことができた(ちょっとベクトルが苦手な宇宙方面に行ってしまっていたが…)。この独特のサウンドがやみつきになる。「ぼくらのひかり」は構成も凝ったいい曲だ。おそらくもう暫くしたら「311 Fantasia」でもリリースされるのではないだろうか、と思ったり。
この人の音楽は好きなんだけど、MCやツイートが好きではないので聞かない/見ないようにシャットアウトしている。大橋仁の炎上の話より、素晴らしい演奏を聴きたかったよ。サーカスナイトも途中で終わっちゃうし…後々のアクトの時間も押しちゃうし。豊田さんから「炎上商店街」というちょっとした皮肉が入る。


次は豊田さんの荒々しい紹介で登場した鈴木博文さん、ライブ見るのは初めてだったが、いやあカッコイイ!ムーンライダーズの「あのお方」が目の前に居る!ってことでとにかく興奮した。カッコイイのは知ってるんだけど、さすがビームスのモデルもやっちゃっただけのことはある、着こなしがいい。MCのジョークも甘すぎずアダルトな風合いで。
ライブ前半は新作「後がない。」と前作からがメイン。淡々とこなしていく。「後がない。」は七尾さん・豊田さん共に絶賛。タイトルの割に明るい前向きな内容だとのこと。確かに聞いたことなかった表題曲「後がない」や、「Tokyo Man」って曲は新作からのようだが、中期ムーンライダースをはっきりと思い出させるポップな良曲だった。その後の「凹凸」、これも名曲レパートリーにしっかり刻まれている定番ナンバー。鮫と蟹のなんとも毒々しい言い回し、頭がくらくらする。
途中で「一曲くらいは…」とボソっとつぶやきムーンライダーズの「ボクハナク」を。30歳手前の私には沁みるぜ。ここから懐かしソング連発、博文さんソロキャリアの最初期に出た「Fence」、これも改めてライブで生で聞くと歌詞のかっこよさを再認識する。
 "ぼくの車の窓にぶつかる蝶が散っていくのを
  君が指を折って数えるハイウェイ いかれた朝だ"
こんな歌詞、書けないぜ。最後は「豊田さんは暗い人かな?明るいのかな?…豊田さんに暗い歌を贈ります」とハーモニカをセットして「風におどる」で締め。「風におどる」は個人的には暗いイメージではない。「後がない。」と言っておいてそんなこともなかったり、博文さんは意外と天邪鬼?
(余談:当たり前なんだけど、お兄さんに声が似ている。いや、CDではあまり思わなかったんだけど…。)

1. 風のナイフ
2. Flyline
3. Tokyo  Man
4. 凹凸
5. riparian life
6. 一か八かで気持ちいい
7. 後がない
8. ボクハナク
9. Fence
10.風におどる


トリはNEW SEXY mtvBANDということで、宇波さんが抜けて、ベースにカメラ=万年筆の佐藤優介さん、スティールパンのトンチさんが加わって、全5名のバンドになった新生mtvBANDが登場。年齢は20代から50代までそれぞれ幅広い。トンチさん、今まで彼女の音が入った作品は数多聞いてきたが、ビジュアルを拝見するのは初めて。とても美人でびっくり。
音は言わずもがな、最高だ。前回のベアーズと同様、鈍く突き刺さる轟音。荒削りな久下さんのドラム、情緒的且つクールに弾かれる冷牟田さんのギター、大人しいのに美しい指使いの佐藤さんのベース、新たな彩りを加えるトンチさんのスティールパン。ギターとスティールパンの音がかぶってて若干カオス気味だったが、これはこれで面白い。mtvBANDがチャレンジングにどんどん進化していくのは嬉しい。これからも続けてくれるかな?まだ聞き足りないです。まだまだこれからも聞きたい。大好きです。
最後にMTがさらっと吐いた「(子供のこととかバイトのこととか恥ずかしいこと言うのやめればレジェンドになれるのに、という友達の進言に対し)馬鹿野郎。それは二流三流がやること。シンガーソングライターに恥ずかしいことなんてありません。来年はアニバーサリーですが大きいことはできません。小さいことを、正々堂々とやっていきます。」という言葉が印象的だった。それこそ豊田道倫のかっこよさの真髄である、と改めて。

1. 幻の水族館
2. ともしび商店街
3. 男はどうして
4. チョコパ
5. UFOキャッチャー
6. DJ親心
7. ゴッホの手紙、オレの手紙
8. あいつのキス
9. City Lights 2039
10. 3人
11. Heavenly Drive
(encore)
12. Vシネマ、カウンターで
13. うなぎデート


ゲスト2名含めて「大寒町」なんて期待してたけど、まあ流石にそれはなかった。
かなり押していたけど、冒頭のMCで豊田さんが「(内容に対して)値段安かったねって言って貰えるようなライブにしたい」と言っていたが、その通りで笑いあり涙あり(?)で実に充実していた。大満足。お陰で終電間に合わず、蒲田のホテルに急遽宿泊。ホテル代6,000円足しても納得でした。1年のいい締めくくりになった。最高。
(上記のセトリは自信なし!)


12/21/2014

私的2014年音楽作品番付 <洋楽・邦楽>

淡々と書いていきます。

<洋楽>

1. Real Estate / Atlas


前作「Days」は夕暮れ時には欠かせないBGMだった。今回先行して発表された「Talking Backwards」は午前の太陽が放つ眩しい光線のような美しい楽曲で、これまでになかった胸キュン要素を補完。ここまでギターの音を綺麗に重ねられるバンドは他に知らない。Weezerに関するエピソード等、同世代ならではの愛着も個人的には強い。後は、作品のポップさと裏腹にセールス的にあまり成功していない様子が頂けない&勿体ない。ほら、今度のHostess Club Weekenderも前座みたいなポジションだし...。




2. The War on Drugs / Lost In The Dream


前作である種の高みを見せ、かなり期待の高かった今回のリリースだったが、メロディーがかなりポップになって、持ち味であるタイトなドラムと緩やかなギターの相性が最大限活かされた傑作だ。もはやカート・ヴァイルがどうとか、そういう冠はまったく不要だ。
なぜか今作は中期頃のU2感があるというか…一曲目の「Under The Pressure」のせいか? いつかスタジアム級のバンドになる予感のする作品でした。端的に言うと、めちゃくちゃエモい。歌詞は私には意味がよく分からない。小難しいことは、どうでもいいのかもしれない。




3. Grouper / Ruins


一時期寝るときはずっとGrouperの「A I A」を掛けっぱなしにしてた頃があった。その他How To Dress WellやTwin Shadow等、色々掛けて楽しんでいたが、夜中にふと目覚めたとき、Grouperの奏でる音を聞くと格別に何とも言えない多幸感に包まれたものだ。
今作はまた一層コンセプチュアルな作品となっており、イントロ・アウトロでそれぞれドローントラックが添えられ、環境音のようなノイズも入っている。輪郭のないような、得体の知れない印象のGrouperであるが、この「Ruins」では少しリズの核心に迫る聞き所が多い。それにしても静岡の福嚴寺フェスに来てたなんて、大物になった今では信じられない。



4. Fennesz / Bécs


記念碑的作品「Endless Summer」から13年、その間に出された作品には少しも心を揺さぶられることはなかったのに、「Bécs」を聞いたら涙がこぼれそうになる。今作が巷の音楽好きの中で好評なのは、本質的なサウンドの魅力もさることながら、多くの人が「Endless Summer」を連想し、思い出補正を行ったことも大きいと思う。まだあの夏に終わりがないことを信じる大人たちに贈られた名作。




5. How To Dress Well / "What Is This Heart?"


よく知らなかったがインディR&Bというのが流れとしてあるらしく、気づいたらHow To Dress Wellもその位置付けになっていたが、もともとはNeon IndianやActive Childなんかと同じチルウェーヴ(死語?)一派として聞いていたので違和感がある。まあそれはそれとして、一気に突き抜けた、というか化けた。確かにR&Bとして括られるのも分かる。いや、これはR&Bですね。チルウェーヴなんかじゃない!
サウンドに傾注した印象から、一気に歌とメロディーで魅せるミュージシャンになった。もちろん「What You Wanted」等、ニクい音使いは健在。




6. Pains of Being Pure At Heart / Days of Abandon


上半期のベストを書いた際にはベタ誉めしたが、今作はアルバム内の楽曲に非常にムラがありちょい下げ。このバンドに関してはなぜだか少々贔屓してしまう…。




7. Goat / Commune


正直色物系の一発屋バンドだと認識していてあまり期待していなかったが、またしても見事なエセ・トライバル・ミュージックだ (勝手にそう呼んでる)。スウェーデンはメタルだったり、スウェディッシュ・ポップだったり、色々あって謎の国である。それでもいつか住んでみたい。サブ・ポップの今を物語る象徴的な作品。




8. Sharon Van Etten / Are We There


ビジュアルもアートワークも歌詞もタイトルもメロディーも、すべてが美しいアルバム。そもそも美人が歌うというだけで名盤力は高まるってものです。抽象的な歌詞の中に、爽やかな狂気を感じられます。それもマゾヒスティックに…。




9. Spoon / They Want My Soul


Yahoo!モバイルのコマーシャルでまさかの日本のお茶の間進出を果たしたSpoon。5年前くらいまでまったく興味がなかったのに、このオジさんバンドに今は心を奪われている。唐突な挿し音や、ダミ声、真面目さ、ストレートな「ロック」サウンドに私はワビ・サビを感じる。



10. Angel Olsen / Burn Your Fire For No Witness


Grouper、Sharon Van Etten、Julianna Barwick等、静謐な雰囲気の女性のロックばかり聴いていたからか、Angel Olsenの歌声で妙な新鮮さを感じてしまった。ばりばりオルタナって音ですね。こういうむっちりしたアメリカの女の子大好きだ。




<邦楽>

1. V.A. / Light Wave ’14 (Vol.1)


Ano(t)raksからリリースのフリーコンピ盤。No New Yorkのように見事にバランスよく複数ミュージシャンの曲がコンパイルされている。フリーダウンロード作品でここまで聞きこんだものは嘗て無いな…。
中でもShin Rizumu氏、恐ろしい才能を感じる高校生。「嘘つきな女の子」で参加。Ano(t)raksからのDL作品やフィジカル盤を聞けばわかるが、キリンジやらフリッパーズやら様々な影響を感じさせるものの、まだまだ若さを感じさせるボーカルや歌詞は変に毒されてなくて良い。冨田恵一プロデュースだったらあっさりブレイクしてしまうこともあるだろう…なんて考えてしまうが、そうなると今度は今の氏の持つ良さは大いに損なわれるのだろう。
もう1曲、辻林美穂氏の「You Know...」、90年代後半だったらありふれてそうな音だが、何度聞いても近いものが浮かんで来なくて不思議。80〜00年代のJ-POPを総括するような美しいコード進行。なんにせよフリーなので一聴して損なし。



2. シャムキャッツ / After Hours




2014年リリースであることを忘れていた、それくらい聞きすぎたし、また昔から当たり前のようにそこにあるポップソングのような堂々とした安定感もある。もっと巷に流れていてもいいはずの音楽。ブリットポップ前夜のようなドリーミーでちょっと間抜けな世界が延々と続く幸せ。




3. くるり / THE PIER




ライブでアルバム発売に先行して披露された「Liberty&Gravity」を聞いただけで次作は確実に素晴らしいアルバムになるだろうと予感できた、それくらいくるりは今脂が乗っていると思います。前作も新メンバー体制で非常に勢いのあるアルバムだったが、今回も吉田省念が抜けて三人の新体制。くるりは常に変化している。過渡期という概念がない。いつかは落ち着くものなのかと思っていたがそんなこともない。常にマエストロ岸田氏の趣味や気分を音楽に変えていくのがくるり。再びあの名コピー「すごいぞ、くるり」が浮かんだ人も多いのでは。




4. Tours / Kittens e.p.


たまたま入ったJET SETに積まれていた新着作品の群れから、何の気なしに手に取った一枚。買ったときは誰がやってるバンドなのかも知らなかったが、元YOMOYAのボーカル山本氏のバンドであった。YOMOYA時代は特別好きでもなかったのに、Toursは手放せない。音源がこれだけしかないのが辛い。もっと聞きたい!
音は録音の質感故か、なんとなくギラギラ日差しが照りつける砂漠で聞こえてくるような印象。喉が乾く。メロディーの完成度が非常に高い。フルアルバムが非常に楽しみです。




5. ゆるめるモ!× 箱庭の室内楽 / 箱めるモ!


ジャーマン・ロックからの影響を、みたいな話をよく聞くが、あまり感じないけど…。ジャケもWeezerだし…。でも曲がいいです。



6. 渚にて / 遠泳


久方ぶりの新作。ふと聞きながら思ったのは、商業ベースで成功する森は生きているやcero、シャムキャッツは、渚にてのような所謂「うたもの」バンドが居たからこそ生まれてきたということは大きいだろう。頭士奈生樹参加によりこれまでにないアンサンブルの厚みと、ずっと変わらない柴山氏と武田氏の声が私の心を揺さぶり続ける。あと、竹田氏のドラムはなんかいつまでも不思議だ。


7. 山本精一 / Falsetto


すっかりおなじみのパートナーになった千住氏とのタッグでつくられた新作。「ラプソディア」、「LIGHTS」と多作な昨今であるが、サイケ色がより強めに出ている。


8. Lamp / ゆめ


気づけばLampもベテランの域に入ってきているのか。ライブもほとんどなく、スタジオで制作に勤しんでいるようで、ちょっと仙人掛かってきた部分もある。「メロウ」という言葉で括られるうちはどうもチープな印象になってしまうが、ここまで極めれば美しいとしか言いようがない。白眉「シンフォニー」のイントロだけで私は胸がいっぱいになる。




9. 銀杏BOYZ / 光の中に立っていてね




待ちに待った新作。私の高校卒業と同時にゴイステは解散、大学進学後少ししてからリリースされた銀杏BOYZの2作は衝撃的だったし愛聴したが、年齢のせいもあってかどハマりすることはなかった。それから暫く銀杏はシングルのリリースのみに活動を留め、別名義や外仕事も増えてしまい活動休止したものかと思っていた矢先、今度は柄にもなく就職というステージに登り疲れ果ててしまった私は「17才」という南沙織の銀杏BOYZによるカバーを聞いて涙する。ほぼアカペラとノイズと絶叫で構成されるこの清楚な曲はもともと知ってはいたが、グチャグチャに噛み壊され、バックでは地獄のようなコーラス(嗚咽?)が重ねられ、どう考えても汚いはずなのだが、不思議とキラキラと輝いている。この曲が収録されているだけでも十分に価値あるアルバム。




10. スカート / サイダーの庭




前作「ひみつ」はかなりの傑作であり期待高まる中でリリースされた新作。前作に比べ突き抜けのない落ち着いた、複雑で暗めのメロディーの楽曲が多い印象だが、やはり次世代のポップを牽引できる圧倒的なセンスの良さだ。




<番外編:国籍不明>

 Vaporwaveはやはり私には衝撃的な音楽であり、流行り始めから今もそれはずっと変わらない。無論内容は90年代ポップカルチャーが前提にあり、一定世代にしか受け入れられないものだとはわかっているがこれからも永遠に聞き続けるであろう。
さて、Vaporwaveは本当に国籍がわからない。モチーフ自体は日本のものが多いが…。そして、音がどこまでオリジナルなのか、どこまでサンプリングなのかもわからない。それでも以下2作は圧倒的な個性を持っており、Vaporwaveなどという狭い世界ではなく、SAINT PEPSIのようにワイドに羽ばたいていってほしい。特にECO VIRTUALの3作品は間違いなく今年のベストだ。

bluntside / 未来 THE FUTURE





ECO VIRTUAL / ATOMOSPHERES 第1/第2/第3






<おまけ・ベストトラック10選+1>

The Horrors / So Now You Know




The Vaselines / One Lost Year



ゆるめるモ! / さよならばかちゃん




tofubeats / ディスコの神様 feat.藤井隆





豊田道倫 & mtvBAND / オレンジ・ナイト




How To Dress Well / What You Wanted





Lamp / シンフォニー






Pixies / Greens And Blues






くるり / Liberty&Gravity





平賀さち枝とホームカミングス / 白い光の朝に



Shin Rizumu / 嘘つきな女の子






<おまけ・功労賞>

https://vaporwave.me