9/20/2010

あぶらだこ / あぶらだこ

最強・絶対の世界
あぶらだこ - あぶらだこ 木盤.jpg
あぶらだこの音楽に一切テクストは必要ないことは承知ですが、
でもそれでも言及したいという阿呆の戯言です。
スケールの大きな音楽というのがある。
僕にとっては「Imagine」「Top of The World」など
ポジティブな意味で包容力のある歌こそがそれである。
「世界に一つだけの花」とかね。
あぶらだこの音楽は、
聴いた瞬間に全てのものを否定するような絶対的なネガティブのスケール感がある。
しかし決してSwansやBurzumやブラックメタルような暗さが有るわけでもない。
むしろ「笑点」のような拍子が入ったり、
歌詞はダジャレが入っていたりと、明るい印象を受ける。
いや、先ほど「否定」とか「ネガティブ」という言葉を出したが、
決してそんなことはないかもしれない。
いやもう、あぶらだこは非常にポップであると言い切ってしまいたい。
何も否定などしない。独立・絶対の存在。
スマップもミスチルも関係ない。
「あぶらだこ」は「あぶらだこ」であり、
これからも「あぶらだこ」なのだなあ、とひたすら感じるだけだ。
とまったく意味がわからない文になってしまったが、
結局あぶらだこを聴いても「好き」という感情は持つことはなく、
ただ中毒的にリスナーをやってるような気がする。
ただパブリックイメージである「難解」というのは、
少し違うような気がする。
あぶらだこの歌詞は私も寸分も理解できないが、
結局あぶらだこの歌詞はその読解プロセスによって膨らむイメージを
想起させるためのものなのではないか、と思っている。
たとえば1曲目の「Farce」は
僕は勝手に古代エジプトの没落しかけの国の王様の人生を
描いているような印象を持っている。
それは歌詞の断片断片と、音のニュアンスから自然に導かれるものである。
もし直接的な描写であればこのイメージは生まれることはなかったであろう。
そしてこのイメージがあるが故に「Farce」は好きな楽曲なのであるが。
このイメージはVo.裕倫が狙ったものかと言われれば自信はまったくないが、
私個人の楽しみ方としてある以上もうどうしようもない。
そしてこのあぶらだこのメジャー1stアルバムは、
非常に歌詞から豊穣なイメージが湧いてくる
素晴らしいアルバムである。
各楽曲の完成度も非常に高く、
何度聴いても奇跡的に飽きることはない恐ろしいアルバムだ。
その内容も絶対的で、時代性・地域性などははるかに超越している。
そして聴くたびに発見がある。
CDプレーヤーを買い変えて、より音質のよいステレオで聴いただけでも、
ドラムの奇天烈さに背筋がゾクゾクし、
新たに感動を覚えるほどだ。
(このアルバム、ドラムがかなり大きな要素になっている。)
これ以上は野暮である気がするので控えるが、
一点だけ、トリビア。
アルバム収録曲「PARANOIA」はカラオケになぜか入っている。
(確かに聴きやすい曲ではあるが・・・。)
個人的には笑点のようなリズムで、
「This 人」と「This Heat」のダジャレも含む、
名曲「BUY」をカラオケで歌ってみたいと思うのです。
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