9/20/2010

ミュージックスクエアの想い出

ハリケーン・レィディオッ!
「ミュージックスクエア」というラジオ番組がある。
といっても今は聴いてないし、
今と当時とではまた内容が大きくことなるだろうから、
正確にはそんなラジオ番組が「あった」と言っておきます。
自分の<音楽好き>の基盤を築いたのは、
間違いなく中学の時に聴いていたこのNHK-FMの
「ミュージックスクエア」というラジオ番組である。
もう、絶対それ。それ以外ない。
そのラジオを聴いていなかったら、
僕は今頃何を聴いていたのだろうか。
そもそも音楽を聴いていたろうか。
というくらい。
別に音楽を聴くために聴き始めたわけではなかった。
中学だから、飯食った後自分の部屋に戻って、
マンガ読んだり、勉強したり、ゲームやったり、
そんな「~ながら」に適したBGMが欲しかったので、
適当にラジオをひねっていたら、
この番組がちょうど曲をフルコーラスで流していたので、
こりゃいいやってなって聴いていた。
最初に聴いたときのゲストははっきり覚えている。
―「ゆず」だった。
まだブレイク前で、「『夏色』って新曲を出します!」
とかって宣伝してるころのゆずだった。
「変な名前ー」って思ったので、印象に残っているのですな。
んでちょっと聴いてるうちに、
「フルコーラスで流れてる、ってことは、
録音しちゃえばCD代(正確にはCDレンタル代)浮くな!」
という発想に至り、
からっぽのテープを買ってきて毎日少しずつ録りためるようになりました。
NHK-FMは特に音質もよく、たまにへんな雑音が入ることはあっても、
中学生の耳には十分な音質でした。
ただ、フルで流れるのはいいのですが、
曲紹介→その曲が流れる→さらにもう1曲流れる→「今の曲は~」と後から曲紹介
という構成だったので、
2つ目に流れる曲は賭けでした。
特に好きでもない曲でも録音されてしまうからです。
いらないときはラジオからカセットモードに変えて、
巻戻しをかけて録音したいところまで持っていき、
またそこからカブせで録音する、
という今考えれば恐ろしくアナログな作業をしておったわけです。
でも何かその作業楽しかったな(オタクっぽいけどね)。
今思えば。
ちなみに最初にテープに録ったのは、
Coccoの『雲路の果て』だったと思う。
(ずっとだれの曲か分からなくて、
欲しくてたまらんかったから咄嗟に録ったの覚えてる)
このラジオで出会ったアーティスト、曲もたくさんあります。
特に衝撃だったのは、
七尾旅人「戦闘機」
羅針盤「永遠のうた」
Theピーズ「実験4号」
パラダイス・ガラージ「※曲名忘れ・・・」
くるり「ばらの花」
これらの曲がフツーに流れてたなんて、
改めてNHKの凄さを実感する。
ほかにも、
WINO
キリンジ
eastern youth
ゆらゆら帝国
DMBQ
スーパーカー
GO!GO!7188
ハートバザール
斉藤和義
TMGE
シアターブルック
クラムボン
谷口崇
広沢タダシ
等々、ここでゲストとかで出てて知ったバンドは数知れず。
ゲスト出演の録音とかもしてたので、
今実家に帰ればレアな音源があるかもしれん。。
そんでこっからSNOOZERやロッキングオンを読むようになりました。
(渋谷サンのラジオもね!)
高校入ってからも一応聴いてたけど、
だんだん嗜好は洋楽に向いてきて(ありがちな流れ。。)、
邦楽オンリーの「Mスク」は魅力なくなっちゃって疎遠だった。
でも今邦楽が非常に魅力的だと思うし、
やっぱりMスクの影響はでかい。
あの時色んな音を聴いていたから、
今耳の度量がでかくなって、
あらゆる音楽を等価に聴けるのだと思う。
感謝してやまない、TV含めて今までで一番好きな番組です。

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